爺さんまるむしからお呼びがかかった。
エアコンから盛大に水が零れ落ちていることに気が付かず障子や畳が水浸しらしい。
それはしょうがないが暑いので修理してくれという事らしい。
今日の予定をキャンセルして出動である(*´ω`)
とりあえず屋外の排水ホースの口が詰まっていないかチェック
しかし詰まりは無いので本体側の分解が必要なようである。
最初に断っておくが、汗と腰痛との戦いの記録であって、正しい分解手順ではない。
分かった時点でコメントは付けているが手探りでやっているので順番がめちゃくちゃだ。
ただ内部構造と詰まりの原因の参考にはなると思うので見ていってください。
分解中に見えるかもしれないが、全面カバーとフィルターを取っただけの状態。
カバーの重なり具合などを見ながら目につくネジから取っていきます。
一番手前のカバー取りました。
この機種はフィルターのお掃除機能がついているようですが、
ここはオプションか拡張ユニット?が収まる領域のようですね。センサー以外は何も入っていません。
電源部のカバー取りました。
コンセントを抜き忘れていたので抜きました。^^;
お掃除ユニットの上にネジが見えるので取っておきます。
その他左右に見える外装固定用と思われるネジ類はすべて外しました。
次の分解ポイントを探っていると左カバーが取れました。
後に判明しますが底面のカバーを外してからが正解のようです。
左カバーが取れたのでここでフラップの取り外しにかかります。
支えの爪を強引に外します。
うげっ(´Д`)バネが入っている。
元通り戻せるかなぁ。
本体側を見るとばねの引っ掛かりが見えるので、テンション掛けながら嵌めれば自然と引っかかってくれる構造のようです。
こちらも同様の方法で外していきますが、フラップに厚みがあるので曲げにくそうです。
左側を引き抜きました。
やはりこちらにもバネが入っていました。
本体内部に入っているので様子が伺えません。
(後にただのアンダーカバーと判明)
取りました。
( ,,`・ω・´)ンンン? アンダーカバー?
ここでようやく底面のカバーに気が付きました。^^;
脚立に乗った状態で作業をしていたので見えていませんでした。
まるむしのエアコンはこの部分はすべて本体側の一部で外せない機種ばかりだったのでノーチェックでした。
目隠しのカバーをマイナスドライバーなどで引き抜くとネジが見えるので外します。
カバーは弓なりに曲げて外します。
底面のカバーが取れて先ほどのフラップのバネが引っかかる部分が目視できました。
下部がむき出しになりましたね。
しかし排水路は見える気配がありません。
簡単に掃除はさせてもらえない様です。
右カバーは最初取り方が分からずこの時点まで残っていたのですが、
現段階では手前に引くだけで簡単に取れました。
むろん固定しているネジ類は外しています。
制御ユニットとの重なりを見るとこちらが先なんだよなぁ
強引に外せそうな気もするがここは正攻法と思われる順番で行くか!
室外機と繋がっている3本線を外す必要がありますが、ここから先の分解は有資格者の領域です。
一般人が作業してはいけないことになっています。
ちなみに3本線は、上の白い部分を強く下に押し込みながら配線をペンチなどで引き抜きます。
しっかり噛みこんでいるので指でつまんで引き抜くのは難しい場合が多いですね。
制御基板ユニットを外しますが、上部奥にもネジがいるので忘れないように。
個々のネジは金属カバーを固定しているネジのようなので外して開けてみます。
(不要な作業でした)
カバーは樹脂製だったようですね。
先ほどの金属カバーは電気的なシールドだったようなので組み立てておきます。
制御基板の様子です。
ごちゃごちゃしていますね。
センサー類がここに繋がっているので外さないと先に進めません。
外しました。
家電系のコネクターは繋がる所にしか繋がらないようになっているので接続先はノーチェックで外しています。
(時間との勝負の工事屋さんが間違えないようにこういう点は配慮が行き届いていますね)
今回はこの2つコネクターが未使用でした。
おそらく未実装の拡張ユニットが繋がる場所なのかな?
この時点で繋がっているのは電源コードのみになったのでユニットごと外します。
もうバラバラですね^^;
一般家庭のお掃除では見ることのない状態にまでしましたがまだ排水路は見えません。
どうやらグレーの部分を丸ごと外さないといけない様です。
見えるネジを取っていきます。
左右も取ります。見えにくいところに2本あるので見落とさないように。
排水ホースを外さなければ、本体下部を分離できないのですが、ホースはネジ止めでした。
写真はスマホを壁と本体の間に差し込んで撮影しています。
狭いので普通のドライバーは入りませんし、目視もできないので文字通り手探りの作業となります。
短いドライバーかL型のラチェットタイプが良いですね。
外れました。正面から見た様子です。
なぜか水が滴り落ちてきますねぇって!なんじゃこりゃ(*´Д`)
ぬめぬめぶよぶよ?な塊が詰まっています。
どうやら水漏れの原因はこれだったようです。
推測ですが、春~秋の間ほぼ一日中動かしているエアコンなので配管内が乾く暇もなく、
カビやぬるぬる菌が繁殖し放題だったのだと思います。
奥までぬるぬるな気がするぞ。
どうやって詰まりを解消すべきか?
考えた結果、家の外から排水ホースにコンプレッサーのエアーをバッフ!っと送ってみることにする。(家内のホースの口には、大きなビニール袋を掛けてクリップで止めておきます)
結果
ぬめりは小さな塊のみでした。(*´ω`)これだけかよ….
コガネムシやゴキブリの死骸も無いようです。
大がかりなことをしてきましたが、結局のところサクションポンプで吸い出すだけでOKだったようですね。
サクションポンプとは手動式の吸引ポンプでエアコン用のものが1000~2000円で売っています。
ダイソーの吸引ポンプでも代用できるかもしれません。
水を吸っても大丈夫そうな掃除機って手もあります。
いずれにせよ吸い出すだけで解消できたという事です。
苦労の割りに量が少なくて少々脱力してしまいましたが、
実は以前に、詰りは無いがなぜか水漏れするエアコンを調査したことがあって、
何となく厄介な水漏れパターンと思い込んでいたようです。
せっかくここまで分解したので、ここからはクリーニング作業に方向転換して、
普段掃除できない部分を綺麗にしておこうと思います。
もしかすると排水路にはぬめぬめが大量発生していてたまたまその塊が今回詰まった可能性もあります。もしそうなら近い将来また詰まりますから。
ホース内は念のため過炭酸ソーダを流し込んでぬめり取りをしておくことにします。
ぬめぬめ処理で話がそれていましたがグレーのユニットがごっそり抜き取れました。
ファンごと取れるので、エアコン掃除の最大難関のフィン掃除ができます。(*´ω`)
フィンの左側ははめ込みなので持ち上げれば外れます。
ぽろっと落ちました。軸受けです。
抜き取りました。
ほこりとカビがいっぱいですが流れを塞ぐようなぬめりの塊は見当たりません。
おそらく流れの悪いあの場所で異常繁殖したのでしょう。
これ以上分解しなくても立てた状態なら洗えそうです。
綿埃はコンプレッサーエアーで吹き飛ばしました。一家に一台コンプレッサーです。
洗いました。
右側の水路が汚れて見えますがウレタンゴムが張り付けられています。
なかなか綺麗にできないフィンをご覧の通り(*´ω`)
結構大変でした。
事前準備ができるなら毛足の長い硬めのブラシやフィン専用のブラシがあると良いですね。間隔が狭いので歯ブラシなどは入りません。
まるむしは突然だったので洗車ブラシで代用しましたが洗いにくかったです。
こちらの冷却フィンはほこりとカビで粘土状になり風通しを半分ぐらい妨げていました。
掃除機とブラシで掃除してみましたが、完全は取ることができませんでした。
洗浄するためにはマスカーシートなどで養生して洗浄水の水路を作らなければならないので大変です。
本体下を組み付けて排水を確保してから市販の洗浄スプレーをブシューっとする方法も考えましたが、それをするとせっかく綺麗に洗った送風ファンが汚れてしまいそうです。
そこでセスキ水を軽く吹きかけて、硬化した粘土上の汚れをふやかした後に硬めのブラシで掻き出すという作戦にしました。
写真は半分終わったところです。成功でした。^^ めちゃ綺麗になりました。
実は冷却フィンは2平面が見えていますが斜め後ろ側にもあります。
そちらは本体を外さないと見えない部分なのでパスしています。
これでクリーニングは終了です。
あとは逆の正しい手順で組み立てて完成です。
見た目は変わりませんが内部はピカピカです。(*´ω`)
余談ですが、ネジが4本増えていました。
大事な部分はしっかり止めているので大丈夫!...なはず...
分解あるあるですね。(´▽`*)
コメント
これはすごい
よくぞここまでばらしましたね・・・根性ですね
ファンなんか新品ですね・・・素晴らしい
でも、汚くなるものですね、観てないからいいんですが観てたらどうしましょうの世界です
ドレンのつまりですが、あんなものが詰まるんですねぇ
自分外の排水口から、同軸ケーブルを突っ込んで開通させてましたけど
あんなにぬめぬめは無かったと記憶してます
いずれにしましても、ご苦労様でした、暑かったでしょうね
一度ばらしたので次は手早く分解できると思いますが、、、、
やはり大変なので多分サクションポンプで吸引します。^^;
外から突くのは応急処置として有効ですが、詰まりの原因が中に残るのが心配ですね。
道具がいるので出費にはなりますが、まずは吸引するのが良さそうです。