エンジン草刈り機の分解手順 エンジンのかかりが悪いのでちょこっとオーバーホール Tanaka TBC-250LS

修理・メンテナンス

エンジンのかかりが悪いので直してくれと持ち込まれたエンジン式の草刈り機です。
今日は雪が降っていて寒いです。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

まったく動かない訳ではないらしいので、修理というよりバラシ方とチェックポイントを書いてみます。

んじゃ、やってみましょう。


Tanaka TBC-250LS

詳しくないので新しいのか古いのかすらわかりませんが、使用回数が少ないのか外装はとてもきれいですね。

エンジンがかからないといえば、まずスパークプラグですね。
今回ここはチェック済みという事なので飛ばします。
(実は適合するプラグレンチを持っていない^^;)
チェックの仕方は、プラグを抜いた状態で配線を繋ぎ、プラグ本体をエンジン本体の金属部と接触させてスターターを引く。
って感じですね。正常ならピシピシとスパークが確認できるはず。
強いか弱いかは経験が必要なので、取りえずスパークすれば正常って事にしましょう。


マフラーの排気口です。
詰まりは無いようです。念の為ドライバーで奥まで突いてみます。
納屋などに保管していた場合、ここにドロバチが子供部屋を作って塞いでしまう故障が多発しています。
分解しなくてもチェックできるので、エンジンがかからない場合はまずここをチェックですね。

ここから先は、作業効率を考えてエンジン部と棒?の部分を分離します。


手始めにスロットルワイヤーを外します。
勝手に外れないように樹脂カバーが付いていました。簡単に取れます。


アクセルをドライバーで動かすなり、ペンチでワイヤーを引っ張るなりしてワイヤーを外します。
引っかけているだけなので簡単に取れます。
まぁ簡単に取れてしまうので先ほどの樹脂カバーが付いていたわけですからね。


ワイヤーを抜くにはナットを緩める必要がありますが、
金具が本体に固定されているだけなので、金具ごと外す方が手間が無いですね。

 


棒を固定している緑丸のボルトを緩めます。
脱落防止の赤丸のボルトはちょっと多めに緩めます。
ぐらぐらするのに抜けない場合は赤丸ボルトがまだ引っ掛かっているので、もうちょっと緩めましょう。


抜けました。分離完了です。

 


エンジン側です。
こちらが今回のメンテ対象。


エアーフィルターに詰まりが無いかチェックします。
詰まっていたら当然エンジンはかかりません。
ここも分解する前にチェックできましたね。^^;


なんてことでしょう!
詰まっていませんが、エアーフィルター自体がありません!^^;

土埃とか草の粉とかそのまま吸い込むので当然エンジンには良くないです。
後でエアーフィルター追加しましょうかね。


後日、Amazonで注文した汎用品のフィルターを入れました。
大体5cm角ぐらいの大きさのものです。

 


外しました。
これだけ汚いとパーツクリーナーが勿体ないので灯油で洗っておきます。

 


エアーフィルターが外れたキャブ側です。


キャブも汚かったので灯油で丸洗いしました。

内部もチェックしましたが特に目立った汚れは無いので、
各ノズルをパーツクリーナで貫通確認しておきます。
エアーフィルターが付いていなかったので、どこかの穴に埃が詰まっていた可能性は大きいですね。


吸気側、綺麗ですね。特に問題なし。


オレンジのカバーが邪魔なので取りたいですね。
大きなネジで止まっているようなので外してみます。


開きました。
遠心クラッチですね。

エンジンが高速回転すると、ドラムの内側にクラッチシューが接触して動力が伝わる仕組みです。
ここは問題ないのでパーツクリーナーで汚れを落とすだけにしておきます。
グリスとか入れるとパッドに付着して滑るかもしれないので禁物です。


ちなみにこの段階で燃料タンクがポロリしました。


ここの爪で挟み込まれていただけのようです。


燃料タンクも汚かったので、灯油で洗ってきました。
ちなみにタンクから燃料を吸い上げるホースの先端にはフィルターが付いており、
長い間使わないと腐った燃料がドロドロになってフィルターを詰まらせるので、給油口から引き出して確認する必要があります。
写真を忘れましたが今回はきれいでした。


エンジンの排気側もチェックしたいのですが、スターターを取らないと無理っぽいですね。


取りました。
バネが入った構造なのでばらすのがちょっと怖かったのですが、特に問題なしでした。


黒い樹脂部品も取りました。


オレンジのカバーはこの部分で一緒に固定されていたようなので、カバーだけ取りたい場合は、この部分の2本を取れば外せるみたいですね。
でもちょっと取り難くそう。


マフラーを外しますが、ボルトが焼け付いていてメチャ固いです。
ラスペネなどの潤滑剤を吹き付けて、緩めたり、締めたりを少しずつ繰り返して解いていきます。
いきなり緩める!緩める!緩める!ってやるとボルトが千切れます。


ようやく取れました。
中はきれいそうなので特にクリーニング無しです。


排気の通り道に黒いタール状のものが付着していますが、思っていたほどではありませんでした。シリンダーヘッドも黒いですがまぁこんなもんでしょう。
ここはキャブクリーナーやパーツクリーナーなどできれいにしておきます。

これで一通り見たことになりますが、致命的な問題はありませんでした。
おそらく老眼では確認できない程度のゴミがキャブに入っていたのでしょう。
組み立てて動作確認します。

一発でかかりました。^^
絶好調です。

 


元通り組み立てて完了ですが、ついでにここにグリス入れておきます。


反対側にもボルト穴があるタイプは、グリスを注入して反対側から古いグリスを押し出せるのですが、これはそういう構造ではないようです。
不足している?分だけちょっと入れておきました。

ってことでエンジンの調子が悪い時のチェックポイント!

・マフラーに泥やドロバチの巣などの異物でふさがっていないか?
・吸気フィルターが汚れていないか?
・燃料フィルターはネバネバしていないか?
・そもそも混合燃料は入っているか?
・チョークを引いているか?(スタート後は戻しているか?)
・プラグはスパークするか?、異常に弱くないか?

この辺をチェックすれば大体原因がわかる気がします。^^
まぁ一番最後のチェック項目は、新品プラグでも同じなら本気の修理が必要そうですけどね。

 

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