まるむし式ネイチャーストーブ(焚き火台)3号機を作ってみた 

自作ネイチャーストーブ

キャンプブームでいろんな焚き火台が出てきましたね。
まるむし式ネイチャーストーブ1号機を作ってからもう10年以上経ってしまいました。


実は最近こんなジャンク材を手に入れました。
貼られたシールを見ると何かの搬送機の天板の様ですね。
結構厚みがあり固い材です。おそらくステンレスでしょう。
もうこれはアレを作るしかありません。^^
10年前から案はあったものの材料調達の目途が立たずお蔵入りになっていたネイチャーストーブを作ります。

デザインのイメージは出来上がっていたのですが、本体サイズはいつもの様に材料から作成可能サイズを計算します。
今回は結構大きい材料が手に入ったので設計が楽ちんです。


設計終わったんでフリーハンドでカットしました。


切り出し完了!^^


ハンドグラインダーで切り抜き。ムズイ。
こういう加工は新品の大きなディスクではなく、あえて廃棄直前の小さくなったディスクを使って開けるとギリギリのところまで攻められるので、切り離しも楽ですし傷も残りません。


とりあえず切り抜けたので仮組してみました。
底面は養生テープでくっついてます。


サイドはこんな感じで軽量化しようかと思っていましたが、
このサイズの焚き火台は車移動の際に使うので、無理な軽量化は必要ないという理由で一旦保留としました。
実際に使って重すぎると感じたら軽量化する事にします。
ちなみに接地面は軽量化しても残します。重い鍋などを載せるので砂地などの柔らかい地面で使用する事を考慮すると接地面が多いほど有利なのです。
尖った足や細い足の焚き火台を商品で見かけますが、柔らかい地面では工夫しないと脚が地面に食い込んで傾いてしまいます。まぁキャンプ場限定なら下に何か敷かないといけないようなので気にする必要もないのかもしれませんが、もし購入を考えるなら使用する場所もイメージして選ぶといいですよ。


設計したのはここまでなので、この先はその場での思い付きで作っていきます。


ジャンクの6mm鉄棒を準備


鉄棒が突っ込めるサイズの穴開けてます。
空気穴兼、五徳の高さ調整用です。
しかしステンレス硬てぇなぁ。ボール盤なんで力業です。
切削粉の形に無理やり開けてる感出てますね^^;;


バリ取り完了。


錆びないようにステンレス製のM4*8mmサッシネジ、M4ナット、222mm長丁番を準備
サッシネジは頭が小さいので、少しザグリするだけで平らに仕上がります。今回のように薄物の場合はおススメです。
流石にジャンクで用意できそうにないのですべて購入。


完成!^^
三角の開口は長尺の薪も突っ込めるように考えた必須の仕様です。
上に鍋を置くと上から薪を入れるのってメチャ面倒臭いんだよね。


分解の図


丁番ちょうど良い長さがあってよかったです。
丁番の固定方法はスチールリベットも考えましたが、問題があった際に再加工しやすいように分解可能なナット止めにしました。


五徳用の鉄棒
どうせ焼けるのでペンキ剥がしが雑です。^^;


こんな風に上に乗っけて使ってみようかと思います。


高さ替えられるのも便利かなって感じの設計です。


ってことでテスト行ってきまーす!^^


良い感じに焼き上がりましたね。


炭火で高さが変えられるのはやはり便利でした。
強度も十分、熱変形も予想範囲内でしたが問題点も見つかりました。
両サイドに三角に開けたところから十分空気が通ると思っていましたがイマイチ通りが悪かったので改良します。
風が強い場合、煽られすぎて炎が噴き出したり、灰が舞ったりするので、風向きに対して設置角を変えることで調整できるようにパネルの穴は少なくしていたのですが、ほぼ無風での使用頻度の方が高いのでそちらに合わせるべきだったという事です。


マイナー改造完了


底面に空気穴を開けてみました。
最上段の鉄棒もズレやすかったのでちょっと深くしました。
ステンレスなのでヤスリでなかなか削り込めなかったのですが、暇を見て縁と同じ高さになるまで削る予定です。


ちなみにはめ込みのこの部分はすべて同じ高さになるように設計してあります。
(写真は適当に組んで撮ったので、どれもズレて写っていますが実は全部同じ高さに填まります)
丸棒用の溝をもう少し深く削り終われば、上面は完全にフラットになってどこに載せてもガタつかないって訳です。


それでは再度テスト!と行きたいところなのですが、
しばらく時間が取れそうにないので一先ずこれで完成とします。


完成形
サイズは1~2人用ですね。シェラカップや小鍋なら2つ、フライパンなら1つ程度です。
パーツは3つ、丁番付きの板をV字型に広げてサイドパネルに差し込むだけなので、
組み立て、解体は数十秒で完了します。
板の張力を利用して差し込むのでガタついたり脱落する事はありません。
板の厚みがあるので揺れ、ねじれも無し。
サイドの三角窓は長尺の薪を直接突っ込めるように開いており、移動させる際の取っ手にもなっています。
五徳は鉄棒を使います。
薪の場合は炎が上がるので関係ないのですが、炭火にした際に火力調整用に高さが変えられるように鉄棒が入る穴を開けています。
てな感じで今まで不自由に思っていた点を解消した焚き火台を作ってみました。^^

とまぁ今のところ良いもの作れたと思っていますが、
使っていくうちに不満が出てくるかもしれないのでその時はまた改良するか、4号機考えることにします。

本題はここで終了ですが、実際に使うとなると収納袋が必要です。


サイズは大体こんな感じです。
良いものが見つからなかったら自作するしかないかと思っていたのですが、


セリアで良いもの見つけました。


専用ポーチかと思えるほどぴったりサイズなのでこれ使います!


綺麗に納まりました。^^

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