まるむしがずっと前から欲しかった逆転機能付きのマイクロリューターをとうとう買いました。^^
人によっては図体のデカいパワー系リューターの方が向いている方もいるでしょうから、微細金属加工や左利きの人におススメなタイプのリューターて事にしておきます。
買ったのはこちら
アルゴファイル スターライトセット SBH35nST-B-3024
セット内容は写真のとおり Amazonで16382円でした。
プロ用のリューターはびっくりするぐらい高いので、
おもちゃのような安物から徐々にグレードアップしていく人が多いんじゃないでしょうか。
でもせめて最初にこのクラスを買っていれば、無駄な出費をせず今もこれを使い続けていたんじゃないかと思ったりします。
ちなみに同価格帯の他機種を使った事はないので本機単独での感想です。
んじゃひとつひとつ見ていきましょう。
電源ですね。
通電ランプ、回転数ボリューム(0~25000回転)、電源スイッチ、正反転スイッチ、リューターのコネクタが見えます。
ボリュームを目いっぱい左に回すと回転が止まります。
当たり前っぽいが今まで使ってきたどの機種も無理だったことです。
フットボリュームに置き換えたら楽しそうな気がするぞ....
ヒューズはミニガラス管の2Aが入っていました。
F/Hの切り替えスイッチは、フット/ハンドの略で、Hの場合はフロントのスイッチでOn/Offさせます。
Fの場合はフットスイッチを接続してOn/Offします。
ちなみにフットスイッチを接続せず、Fに切り替えるとフロントスイッチを入れても回転しません。
フットスイッチです。
動作はモーメンタリでした。(踏んでいる間だけ回転する)
フットボリュームではないので回転数の制御はできません。
ビットの脱着ですが、今まで使ってきたものねじ式チャックでしたが、このリューターは本体を捻るだけで脱着できます。
(歯医者が使っていたリューターが確かこの方式だったなぁ)
リューターの性質上ビットを頻繁に交換するのでワンタッチで脱着できると作業効率が爆上がりです。
左に写っている棒は、本体が空締め禁止なのでダミーのビットのようです。
真ん中の棒は、2.34mm用のコレットスリーブ(サイズ変換アダプタ)です。
こちらとピン数が合いませんねぇ。
上位モデルと電源共通とか? 何ででしょうね?
そのうち分解してみるかもしれませんが今日はしません。^^
ダイヤもいっぱい付いているのでしっかり削れそうですね。
ちなみにAmazonの安価なものを買うとダイヤが少なかったり、芯がブレていたりしますから覚悟して買いましょうね。
予備のカーボンブラシが付いていました。
当たり前ですが小さいですねぇ。
アルゴファイル カーボンブラシ TPH65-164
念のためAmazonで調べると、827円で売っていました。
あとは保護メガネと不織布マスクが付属していましたが割愛します。
保護メガネはロゴ入りでそこそこカッコいいです。
不織布マスクは要らないと思うのですが、このクラスでは入門機に相当するので
初心者向けに安全と健康はちゃんと守りましょうね。って事なのでしょう。
さて、先端部の様子を見ていきましょう。
比較用に今使っているリューターを用意しました。^^
メジャーなモデルではないので参考にならないかもしれませんが、
まるむしが現在愛用中のリューターです。
購入当初より不満はあるもののもう20年以上使っているので元は取った感じです。
当時の価格で6000~7000円ぐらいじゃないかと思います。
悩んだ末に奮発した記憶は残っていて、当時出せる金額がこれぐらいですから。
ホームセンターの吊りを急遽買ったので名前もちゃんと見ていなかったのですが、
型番:No.37200
de kiso て愛称みたいです。 キソパワーツールの製品ですね。
PROXXON(プロクソン)シリーズを作っている会社なので中身はそこそこしっかりしており、今日までまるむしの酷使に耐えています。^^;
※調べてみるとPROXXON No.28510と仕様が完全に一致していました。
このリューターの難点はこちらです。
定格使用時間が15分
プロツールじゃないのでしょうがないのですが、酷使するまるむしには短すぎるのです。
無理やり使っていると熱くて持てなくなります。^^;
今回レビューしているSBH35Sにこの定格使用時間の記載はありません。
好きなだけ回していいてことだよ!(#^^#)
どんなモーターも負荷かけっぱなしにすると異常加熱するから、まぁ実際使ってみないと判んないけど、十分期待はできるって事だ。
dekisoもそこそこ扱いやすい大きさでしたが、全然大きさ違いますね。
本体の長さは16cmです。
但し、金属製なので持った感じはずっしりという感じ。(205gらしい)
dekisoのチャックはこんな感じで締め上げるタイプです。
ふだんは面倒なので手で締めるだけですが、滑る場合は付属のスパナで締め上げます。
先に話したようにビットの脱着に時間が掛かります。
また脱着方式の仕組み上このようにビットの先端まで3cmあります。
一方こちらは2cm
先端部でこの差は大きい。微細加工する人には判ると思う。
回転体の出っ張りの長さ(握れない部分)
dekisoは15mmありますが、SBH35Sは6mmでした。すごーい!
何がすごいかって、その気になればビットの軸を切り詰めれば6mmまで寄れるって事ですよ!
まぁこいつは軸ブレが無いのでそんなことする必要は無いんだけど、
材質とビットの相性が悪くてビットが暴れるような場合は、ギリギリまで寄せることでかなり安定するような気はする。
最後にまるむしが一番欲しかった逆転機能についてです。
実は購入前にYoutubeでSBH35Sのレビュー動画を1本見たのですが、
そのレビューしていたそのyoutuberは、逆転スイッチは左利き用なので右利きの人は使いません。と言い放っていました。
おいおい、なんてこと言ってくれちゃってんの?!(;´Д`)
それなりに詳しい人みたいだったのでびっくりしました。
人間の手は、内側に巻き込む動作の方が力が入り易く、かつコントロールもしやすくなっています。
正転の場合は右利きに有利なので使い難いと感じることが少ないのは事実だと思うので、反転スイッチは左利きがメインに使うモードというのならその通りだと思います。
そのyoutuberは今までそんなシーンに遭遇したことが無いのか、高度なテクニックを駆使してきたのか、理由は定かではありませんが、少なくともまるむしは熱望した機能なのです。
複雑な形状や隙間を削っていると利き手に関係なく反転させたい場合があるんですよぉ。
のこぎり状の形状を均すとか、回転しているものを削るとか、障害物が邪魔で一方向にしか動かせないとか、まぁいろいろな制約がある訳です。
手の中で転がせるものばかりじゃないですからね。
一方向にしか動かせない制約下で、ビットの回転方向によってどう削れるかちょっと確認してみましょう。
ちょっと極端にしていますが削れ方がこんなに違います。
筆運びというか先端の移動方向はどちらも右から左に移動するケースで見てみましょう。
材は粘りのある樹脂です。
ビットは赤い矢印の方向に逆回転しています。
削り始め素材に食いついた時点で削りカスが後ろに溜まり、
左に移動させるとビットが空転気味になって削りカスをまき散らしながら進んでいく感じになります。
爆走してタイヤを空転させながら走る車のイメージかな?
今度は赤い矢印のような正回転のケースです。
今度は削りカスが前に溜まります。
左に移動させるとビットの回転に対して抵抗する向きなので材に対して摩擦が大きくなり、
更に前方の削りカスが壁になっている為下向きに削り込もうとする力が急激に増加します。
気を抜くとご覧のように深く削り込んでしまう事になるのです。
これが間違った削り方と言っている訳ではありません。むしろこちらが普通の使い方です。
でも材質とビットの種類、回転数などの条件が悪いとこうなるとことです。
上手く説明できた気はしませんが、利き手に関係なく反転機能は便利だという事です。
もちろん左利きの人は逆回転を基本形にするのが良いかと。
って事で、買ったばかりなので長所ぽい事ばかり書きましたが、
使い込んで問題点などが出てきたらまた報告したいと思っています。
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