乾電池式噴霧器の噴霧量が少ないので分解してみた KOSHIN 消毒名人 DK-7(DK-7-AAA-0)

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乾電池式の噴霧器の噴霧量が以前より落ちてきたので見てほしいという事で持ち込まれました。
よくあるのがノズルの詰まり、そもそも電池が減っているなど基本的な事だったりするのですが、今回はそういうことはチェック済みらしい。


KOSHIN 消毒名人 DK-7(DK-7-AAA-0)
写真は本体側面で電池ボックスとスライドスイッチが写っています。


チェック済みという事ですが、電池を交換して動作確認してみます。
ヒヤリングは大事ですが情報をすべて鵜呑みにすると的外れな修理になることを何度も経験しているのでなるべく裏取りをします。

結果、確かに噴霧量が異常に少ないです。
霧というより水しぶきがちょろちょろ飛んでいるような印象。

端子汚れ、電圧などもチェックしますが問題なし。
聞いていた通りの症状でした。
てことでバラシます。


とりえずネジが露出しているこのあたりから


おっなんだ? このフィルムは?
あぁ電池の水濡れを防ぐためにフィルムを貼っているようです。


とりあえず新たなネジ穴が見つかったので続けます。


開きましたがポンプはもう一層奥ですね。


出ました。
薬剤か何かでホースがベタベタしているのがちょっと嫌ですね。


これってポンプは回りっぱなしなので噴霧していない時は、タンクに戻すっていう構造みたいですね。
べたつくホースに異常は無い様なのでこのままとします。


この部品も縦に割ってどうなっているのか見てみたいけど、詰まりはなさそうなので今回はやめておきます。^^;


ノズルを取っ払っても流量は少なかったので、多分問題個所はここです。


モーター自体は元気に回っているので、このポンプ部分かと...


ホースが繋がっている部分を外して裏返した図です。
ギアポンプです、主に油類の搬送に使われる方式のポンプですね。


裏側です。
モーター側のピニオンの回転を受けて回ります。


抜いてみましたが特に異常はありません。


裏のポンプ側も空回りなどの症状は無いようです。
しかし手で回すと若干重い様な気もするのでさらに分解します。


錆も出ているので原因はここかもしれませんね。


ここまで分解できるんですね。素晴らしい。


決定的な不具合は無かったのですが綺麗に洗浄して組み戻しておきました。


ちなみに水回りでよく使っているシリコン系のグリスを塗りました。
オールマイティなグリスで食品安全なんちゃら^^;ってのにも適合しているらしいので水栓の修理なんかでも使っています。
水栓専用のグリスって高いですからね。
これも安くは無いのですが色々なところ使えるので活躍しています。


モーター側です。
ん?


これだ!
ピニオンが割れていました。


ピニオンのサイズと形状です。

残念ながら汎用品を見つけることができませんでした。
メーカーの部品リストを見るとポンプユニットごとであれば取り寄せ可能でしたが高くつくのでパス。


しょうがないのでアロンアルファで固めておきます。^^;


仮組して動作確認します。


うちのじいさん、いい電池使ってるじゃねぇか!


ポンプの水量は完全に復活しましたが、ノズルを繋ぐとまだ完全という感じではありません。
ノズル側にも問題があるようです。


バラしましたが特に異常は無い様に思えます。


レバーを握ると突起を押し込んで霧が出る仕組みなのですが、
試しに深く押し込んでみると十分な霧が出ました!
押し込みが足りないのか?


レバーの裏の+時のあたりで突起を押し込むのだけど、特にすり減っているような様子が無い。
明確な原因は判らないまま、この部分にプラリペアで肉盛りしてみます。
改善しなければ部品交換だったのですが幸い完全復活しました。
釈然としないところはありますがとりあえず修理完了で~す。v(–


ちなみにこの部品はホームセンターでの取り扱いが多いようで簡単に見つけることが出来ました。(型番は確認していなけどそっくり)
値段も高くないので次に調子が悪くなったら交換でいいかも。

 

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