振動ドリルを分解してみた ミツモト ROD-500K

分解


今日はオーバーホールを兼ねてこちらの振動ドリルを分解してみます。
ミツモト ROD-500K
ホームセンターで売っている激安の振動ドリルです。
おそらく4000円前後だったと思います。

この手の振動ドリルは、通常のドリルと振動ドリルが切り替えになっていますので、普段はドリルとして、稀に振動ドリルモードでコンクリートに穴あけといった使い方ですね。

モルタル、小砂利程度のコンクリートならこれでも十分穿孔可能です。
モルタルなら秒単位で開けられますが、小石が入ったコンクリートになると一気に難度が上がります。
数十分掛かってようやく1つとか、1時間かかっても無理なうえにビットが焼けてダメになったとか。

コンクリートの穴あけ道具というと、ハンマードリル、振動ドリルなどがありますね。詳しくない人は同じものと考えているようですが、方式もパワーも全く違うものです。

ちょっとそのあたりにも注目して分解してみます。


ネジ穴はむき出しなので分解は簡単です。
予備のカーボンブラシも付属しているので簡単にしているようです。
本体先端部のネジ2本のみ短いので組み立て時は間違わないように。


なんかおもちゃっぽいな^^;
シール、パッキンの類は一つもないので水濡れ厳禁です。
水が掛かったらモーターに直行な構造です。(>_<)コワ


モーターを含めてすべての部品がケースで支えられています。


動力部
配線ねじ込まれて、モーターのコイルと一緒に結束されています。
取り出すと、戻すの面倒くさそうです。


ブラシは黒い樹脂がカートリッジになっていました。
ドライバーで示している部分に本体からの端子を挟みます。


これが端子です。


機構部
モーター、放熱フィン、ハンマー切り替え、カム。。。
シールが無いのでグリスがにじみ出ています。


ハンマー、ドリル切り替え部です。
右のギザギザの奥にあるプレートが左右にスライドする切り替えです。


ドリルの先端側のギザギザです。
どうやらこのギザギザが擦れて振動するようですね。
使い込むとこの部分がすり減って振動が弱くなることでしょう。

この構造を見ると、ドリルを徐々に押し付けて一気に戻る。
という動作をしているようです。ドリルを叩き付けている訳ではないという事ですね。ここがハンマードリルと根本的に違うところです。

高速振動するのでほぼ同じことなのかもしれませんが、
振動ドリルは打撃ではなく、脱力による振動ってことですよね。

ちなみにコンクリート中の石に当たってしまい悪戦苦闘の末に諦めた穴開け箇所を、ハンマードリルに再チェンジしたら秒で開いちゃいました。
さっきの苦労は何だったのかと思うほどあっけなかったです。
(ドリルビットは同じものを使いました)

もうちょっと構造見ていきますね。


モード切替のプレートです。
どうやら軸の先っちょが穴に入ると先ほどのギザギザが擦れるようですね。(バネの力で空転時は擦れない)
穴からずらすと擦れないので通常のドリルとして回転するって事の様です。


ほんの数ミリの違いで切り替えているんですね。

分解はこれくらいにしてグリスが汚かったので綺麗なグリスに入れ替えて終了とします。^^

 

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