シリーズで進行中の丸ノコテーブルがあるのだが、割り刃がまだ付いていないので作ってみました。
キックバック超こえぇよぉ!と思いながら今日まで使ってきましたがようやく着手です。
こちらが純正の割り刃付の安全カバーです。
これ付けとけよ!と思うかもしれませんが、透明とはいえカバーを付けると切断箇所がよく見えない事と、カバーが邪魔で細かな切断作業が出来なくなります。
また、割り刃部分のみを付けたとしても、上部の形状が邪魔して溝を切るような作業には使えなくなってしまうのです。
おそらく木工家の大半は危険を承知で外してるんじゃないかな?
この部品を改造して使っている人も沢山いると思いますが、新品の部品を破壊するのはちょっと気が引けたので別途材料を用意する方向で考えてみます。
元のサイズですが、
縦180mm、横150mmです。厚みは2.0~2.2mm程度のようです。
同じような形とサイズのものを作ろうとすると結構大きな板が必要ですね。
とりあえず型を取って、そこに刃の後ろ側をフリーハンドでデッサン
縦180mm、横150mmあれば間違いなく取れることは明白ですが、
ジャンク材から用意するつもりなので必要最小値計算してみます。
平行線を引いて採寸。
85*200mm程度あれば十分なようです。
もちろんまだ小さくしても機能するのでもっと小さい材料でも大丈夫そうですね。
この程度の大きさなら用意できた金属片から形を決めてもいいかもしれませんね。
準備が整ったので材料探しです。^^
あまり薄いと曲がってしまい危険なので材の厚みの目標は2.0~2.5mm程度、逆に丸ノコのチップ部分の厚みが3.0mmなのでこれを超えてもアウトです。
ステンレスがよかったのですが、分厚いものが見つからずこちらになりました。電気スタンドの底面の鉄板です。オモシを兼ねているので厚みが3mmもあります。
できればもう少し薄いほうがよかったんだけどね。
ハンドグラインダーを使ってフリーハンドで切ってます。
最初ジグソーで切り抜こうとしたのですが、3mmはちょっと大変なので止めました。
ハンドグラインダーでも、まぁいい感じにトレースできました。
ハンドグラインダーの砥石を切断用から研磨用に替えて軽くバリ取り&整形。
鋸刃と同じ厚みがあるので、ぶつからないようにしっかり刃付け。
上から観察すると、ベース側の面がちょうどノコ刃の外側と一致しています。
ってことは、鋸刃と同じ厚みの割り刃もセット可能という事ですね。
試着。
デカいな^^; 鋸刃より上に出てはいけないという事を忘れていました。
目測で刃の高さをマーキング。
手間を惜しんで仕様を精査しないと、このように逆に手間が増えたりします。^^;
形が気に入らなかったのでちょっと細身に整形&バリ取りしました。
念の為、再度セットして上に差し金を載せて傾きをチェック。ノコ刃より低いのでOK!
ハンドグライダーの砥石を塗装ハギ用に替えて塗装をはぎ取りました。
こんなもんでいいかな?
ガンガンやったらちょっと深い傷が....
とりあえず錆が出そうなのでクリアラッカー吹いてみました。
塗装がいつまでも持たない気はしますが、まぁお試しって事で。
取り付けました。
見た目ばっちりですが、板厚3mmでチップと同じ幅というのがちょっと気がかりです。
ちょっと試し切り。
ガイドフェンスを立てて板を縦割りしてみます。
なるほど.....
ガイドフェンスのセッティングがめちゃシビアです。^^;
ガイドフェンスが少しでも奥で狭くなっていると、切り進んだ時にがっちり割り刃に挟まってしまいます。^^;
鋸刃のチップが3.0mmに対し、標準の割り刃が2.2mm程度なので、
0.8mmのブレが許容されている訳ですが、
製作した割り刃は3.0mm、ブレは一切許容されていません。
常に精度の高い加工を強要される感じですね。^^;
まぁ不都合を感じるまではこのままの厚みで使ってみようかと思います。
さてさて、試し切りして割り刃の状態はどんな感じでしょうか?
うげげーー;
薄い割り刃なら塗装でも大丈夫かもしれませんが、
キチキチの幅で摩擦も大きいようで軟な塗装ではダメなようですね。
てことで、割り刃を薄くするか、別の方法を考えるかの局面です。
塗装を剥がし、ガスバーナーで焼いて酸化膜を付けてみました。
結構焼きムラがあります。
バーナーで色が変わるまで焼いて、エンジンオイルに浸けて冷却してみました。
実際にやったのは初めてなので、どの程度焼くべきなのか、
どのタイミングで冷却すべきなのか全く知りません。
まぁ実験ですね。今後錆具合など検証する事になると思います。
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