今回分解したのは、ブラザーのプリンタインクLC3111の互換インクカートリッジです。
インクが切れたので保管してあった互換インクカートリッジに交換したのですが、
インクカートリッジとして認識せず。(インクカートリッジが入っていないというエラー)
安い互換インクを使っているとたまにあるのだが、不良チップによる認識エラーだろう。
しかし新品1本まるごとエラーは痛いな。
以前純正インクは分解しましたが、互換インクはまだだったのでこれも分解してみます。
裏カバーは簡単に取れます。
裏側は薄いフィルムが溶着されてインクが入っていましたが、フィルムは切って洗浄してあります。
中身は何とシリコンゴムとスプリングのみでした。
極限までコストカット!^^;
スリットが入っただけのシリコンゴム
装着時は問題ないが、外してしまうと辛うじて漏れない程度の構造なので一旦装着すれば抜かないのが懸命の様です。
インク漏れと言えばこちらの空気穴からも漏れますね。
外したカートリッジを寝かせると結構な量が漏れ出てきます。
って事はもしかして....
電池抜いてみました。
傷があって読み辛いですが、L521Fでした。
抜いた電池の電圧をチェックすると0.5V (正常値1.5V前後)
完全に放電してました。
やっぱりだ。
どうやら電池が切れると認識しないようだ。
そしてそもそも電池がセットされているという事はチップは揮発性だという事なのだ!
念のため検証します。
新品を使うのはもったいないのでインクが切れた正常動作品を使います。
インク切れが出てますね。
確かにインク切れなので正常な反応です。
ここでプリンタからインクカートリッジを抜きます。
チップ基板から一旦電池を取り外し、また戻します。
インクカートリッジをプリントにセットします。
はい、確定!
揮発性チップに記録した内容をボタン電池で保持していたようです。
昔(と言ってもMG3160用の互換インクしか知らないけど)は、不揮発性チップが使われていて、
紫外線にさえ当てなければインクもさほど劣化せず、5年や10年余裕で使えたはずなのだが、
最近の互換インクはみんなこんな仕様なのか?
今回不良だったインクは、購入から約2年ほど経っていたものだと思います。
互換インクに使われている電池の寿命は素の状態だと4~5年ぐらいは大丈夫だと思うんだけど、
回路に組み込まれているし、そもそも怪しげな3流品電池なのでせいぜい2年ぐらいが限界なのかもしれない。
1年保証というのはなんとなくインクの品質保証だと思っていたのだが、
今思うとこれ電池寿命が大きく関係していそうだな。ーー;
って事で、少々のインクの劣化は気にしなーい。などと高を括ってまとめ買いしている人!要注意ですよ!
安価な互換インクは1年以上経つと電池の消耗で認識しなくなる可能性大です。
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