100均に湿度計が売られていますがちゃんと計測できるのでしょうか?
並んでいる商品を見比べてみるとすでにバラバラな値を表示しています。
パッケージの中なのでおかしいとも言い切れないので買ってみました。
四角いのは昔からある安物です。50%….
見事にバラバラですね。^^;どれも信用なりません。
古いものはそもそも当てになりません。湿度計には寿命があるらしいのでとうに寿命を過ぎているはずです。
ではどうするか? やっぱこれでしょう。
乾湿計
時代遅れな感じですが手ごろな計測器で唯一信頼できる計測器です。
(安価なデジタル表示のものも原理は単純で計測値は結構いい加減ですよ)
乾湿計というのは、温度計(乾球)と温度計の先を湿らせたガーゼでくるんだ湿球の温度差で湿度を割り出すものです。
湿らせたガーゼの水が気化熱を奪いながら蒸発する為、湿球の温度は乾球より低くなります。
空気が乾燥していると沢山蒸発するので温度差が大きくなります。
湿度100%(飽和状態)では蒸発しないので温度差は0になります。
温度が高いと飽和量は多く、温度が低いと飽和量は少なくなります。
夏にい冷たいグラスに結露するのは、飽和量を超えた分が結露という形で水に戻ったって事だよね。
表の見方ですが、
現在の乾球は、25℃、湿球は19.5℃(温度差5.5℃)
縦の25℃の欄を見ます。
次に上の5、6の列と交差する値を見ます。
61、54ですね。5.5℃なので61~54の中間ぐらいでしょう。
湿度は57~58%ぐらいですね。
100均の湿度計は、42%を表示しています。
かなり違うので校正してみます。
裏面にはスタンドと脆弱なマグネットシートが付いていますね。
ネジはありません。簡単なはめ込みなのでちょっとマイナスドライバーなどでこじるだけで開きました。
ゼンマイの終端に針が付いているだけの構造です。
このゼンマイが湿度で伸び縮みすると言う訳です。
もう1個は裏からラジオペンチで摘まんで強制的に針の位置をずらして調整しましたが、手が滑ると簡単にゼンマイを変形させてしまうので方法としては微妙でした。^^;
乾燥剤と一緒にケースに入れて変化を観察します。
湿度にむらが出ないようにファンを回しました。
ほぼ同じように下がったのでまぁ使えるかな?って感じですが右の方がちょっと敏感なようですね。
ってことで正確な値を読み取るにはちょっと無理があるが、変化を見る程度なら使えなくもないって感じでした。
ちょうど良い湿度の時に針の位置に印をつけて、そこを基準に多い少ないを見るって感じでしょうかね。
数百円でちゃんと校正されたものも買えるので、買かどうかは用途次第という事で。
まるむしは3Dプリンタのフィラメントを乾燥保存しているケースに入れています。
乾燥剤が機能しているかどうかを見る程度の用途です。
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