屋根上のTVアンテナを張替えてみた アンテナ支線の張り方考察

家電とか身近ないろいろ

今日はTVアンテナの点検です。
こんな事ばかりやってまるむしももうほとんど業者だな。^^;


雑な設置ですが一応アンテナとしては機能しています。
ターンバックルの位置がかなり上の方なので風の影響を受けやすいかもしれませんね。
配線は設置当時ビニールテープかインシュロックなどでマストに固定されていたと思われますが、経年劣化で外れたのか現在はぶらぶらと垂れ下がった状態です。
このままでは断線の可能性もあります。


配線が柱を支える支線に絡みついていました。
おそらく台風の時に配線が舞い上がって絡みついたのでしょう。


支線には錆がでており数年後には破断するかもしれません。
配線が絡みついても問題ではないのですが、錆びた支線がヤスリの働きをして皮膜を無残な状態にしていました。編線がむき出しの状態なのでこちらも交換が必要です。
これは直接見に来ないと判んないですねぇ^^;

必要な部材を近所のホームセンターで買ってきました。
もとより持っていた部材もあります。


エフコテープ2号は自己癒着絶縁テープというものでコネクタなど浸水の可能性がある部分巻き付けて防水するものです。
単に巻き付けるのではなく引き伸ばしながら巻き付けるのがポイントですから、初めて使う人は気を付けてくださいね。
そのままでは粘着力はほぼ皆無ですが、引っ張りながら巻き付けることにより完全に癒着します。



1.4mmステンレス線と、防水キャップです。
今回は錆びないようにステンレス線を張ろうと思います。
防水キャップは無くても何とかなりますが、たまたま見つけたので買いました。
混合気との接合部分のキャップに使用します。


アンテナ配線は屋根裏のブースターに繋がっているのですが、
引き込みが大変そうなので、途中で切断してそちらに中継接続します。
その為のコネクター部材ですね。
コネクターは屋内配線用なので接続後は、癒着テープで防水します。


ターンバックルと支線止め金具(Φ25)です。
ホームセンターにはマストの太さ違いで2種類(Φ25、Φ32)置いていました。
幸い見た目で判断できましたが、下見が無ければ判断付かないところでした。

ターンバックルはフックタイプを買っていますが、アイタイプは小さなホームセンターにはおいてなく仕方なしのフックタイプです。


これがアイタイプです。
フックと違って閉じているので支線が抜け落ちることはありません。

固定する方法があるなら支線止め金具は無くても良いのですが、これがあると固定した後からアンテナの向きを調整する事が可能になります。
電波の弱い地域では微妙な角度調整が必須なのでつけた方が良いですね。

あと配線ですが、もとは5C-FBが使われていました。
滅多に来れる場所では無いので同じものを購入しようかと思いましたが、5C-FVが余っていたのでそちらを使う事にします。^^;

補修に必要な部材はこんな感じでしょうか。


マストに付いていたマスプロ PK4065 です。
えーと、これはミキサーでいいのかな。
内部は思いのほか綺麗でした。

※このあと何も考えず配線の交換作業をしますが、よくよく考えればUHF1本なので、これ必要ないんじゃねぇ? ^^;


引き抜いた配線です。


ゴムカバーは新品に交換しておきます。


癒着テープ巻いときます。
逆巻きに見えますが、下から上に巻いた後で上から下に2重巻きです。
引っ張りが甘いので癒着具合がちょっと心配ですがまぁずり落ちなければOKな部分なので問題無し!


出力部に接続。
しかし同軸処理するのはいつまでたっても下手糞です。


昔買ったこれ持っているのですが、いまいち綺麗に切れないので好きじゃないのですが、もったいないので使ってます。


一度マストを引き抜いて支線止め金具を通しました。
あとからやり直すのは結構大変です。

あとはマストが垂直になるように支線を張ってアンテナの方向を調整すれば完成です。
垂直に張るのってターンバックルの可動域の問題があるので結構ムズイよね。

支線は3方に引っ張っています。
完成後の写真は諸事情により公開できませんが、ここでアンテナの張り方についてちょっと考えてみます。

支線の本数ですが、3本又は4本が基本になりますが、取り付け可能かなど屋根の形状が優先されるの考えないこととします。


今回支線の引っ張り方はこんな感じです。
ターンバックルの可動域限界があるので垂直調整は支線を張る際にほぼ終えておく必要があります。


この張り方も結構見かけるのですが、この方法だと張るのはラクチンですね。
足元への支線を張る時に垂直調整ができるのでターンバックル無しで簡単に垂直調整ができます。
マスト周辺に作業場所が集中するので、危険な屋根上の移動も少なくて済みます。

平時はどちらも問題なさそうなのですが、有事(台風など)の場合を考えてみます。


こちらは張り方がいい加減だとこんな感じに傾いたりしますね。
強い風を受けた際は、大きく振られますが足元は1点なので倒れることはありません。
足元に看板などが飛んできて直撃すればひとたまりもないのですがレアケースとします。


こちらは足元も固定されており、先ほどの張り方より更に安定しているように思うのですが...
別の見方をすれば足元を引っ張る力が掛かっているともいえます。


注目はこの〇部分なのですが...


簡単に表現するとこの様に固定しているはずです。
そうすると経年や風による振動により移動してしまう危険性がありますね。
まぁきっちり施工していれば大丈夫なのかもしれませんが。


ズレるとこんな感じになります。
こんな感じのアンテナを見たことないですか?
こうなるともう駄目ですね。
足元を引っ張る力が加わっているので、台風であおられるとあっさり倒壊します。

とまぁこんな風に考える訳です。
低いアンテナならさほど気にすることも無いかもしれませんが、どちらの施工も可能な環境ならば、ちょっとこういう事も考えて決めると良いかもしれません。^^

この考察はまるむしの勝手な解釈なので間違っていたらコメントいただけると幸いです。

コメント

  1. ojisan より:

    屋根上の作業、お疲れさまでした
    ステーの張り方ですがパイプの先端とほぼ真ん中あたりの二段で張るのが一番です

    そうすれば、四隅を屋根に固定するとそこのステーが上段と下段とで二重になるので
    エイエイってその二重部分を絞っていけば、自然とステーが張られます

    また、アンテナを最初に建てるときは、下の段のステーを持ちながら
    一本ずつ張っていけば、アンテナが倒れません、その後ゆっくりと落ち着いて
    上段のステーを張ればバッチリです

    後、色々とノウハウがありますが文章で表現するのはむつかしいです・・特に私は。

    • まるむし より:

      コメントありがとうございます。^^

      おススメの張り方というのはこんな感じの事ですかね。
      絞りの部分はどうしてますか? 金具使ってますか?それとも線材のみで細工ですかね?
      ワイヤー用のリング通してスライドして絞った後カシメる。とか楽そうだけど強度的に問題あるんだろうか。。。

      • ojisan より:

        そうです
        この図でOKです

        >絞りの部分はどうしてますか?
        これは線材だけで絞ります、針金の上にビニールの被覆がついてるのがいいですよ
        あ、それと細かいことですけども線材の端は必ず下を向けて曲げておきます
        雨が染み込まないようにです

        >ワイヤー用のリング通してスライドして絞った後カシメる
        これをやるとちょっと調整のために外したいって時にめんどくさいです

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