興味を持たれた方から作り方について質問がありましたので突貫工事で作図してみました。(雑な合成画像ですみません^^;)
なお、装置の使用についてはすべて自己責任でお願いします。
まるむしが実際に作成したタイプ(スイッチング電源)ではありませんが、
超初心者向けの乾電池仕様の作り方です。
ある程度技量のある方は、電源をACアダプタや直流安定化電源などに置き換えるとコスパ良く使用できると思います。
<材料>
・定電流ダイオード 18mA 1本
・006P電池スナップ 3個
・006P乾電池 3個
・ワニ口クリップ 2個
・配線 適量
何mA流すかは人それぞれかと思いますが、とりあえずは18mAぐらいが良さそうです。(まるむし嫁談)
とても小さな部品ですが工作の肝です。
1方向に一定の電流を流す性質があります。
極性があるので繋ぎ方に注意してください。(帯状の印を目印に配線)
006Pは、角型の乾電池で1個で9Vあります。
3個直列して27Vとして使用します。
006P乾電池は、普段使用する機会の少ない電池ですがメジャーな電池なので100均にも置いています。
配線はもちろん電気を流すためですが、ワニ口クリップは手を付けるアルミトレーと接続するために都合が良いので使用をお勧めするだけなので、金属製のクリップなどで代用しても良いですし、直付けで省略しても問題ありません。
<作り方(配線)>
結線図です。 27V 18mA の仕様です。
※CRDは向きが分かるように拡大表示しています。
手が入る大きさのアルミトレー2枚に水を入れて接触しないように並べます。
それぞれのトレーにクリップで接続します。
手を浸けると両手を通して電気が流れます。(ちょっとピリピリする感じ)
もし物足りないなら、電池を増やして電圧を上げるのではなく、
CRDを並列して電流量を増やします。
この図では、18mAを2本並列しているので36mAという事になります。
この形状のCRDは最大で18mAなので、18~36mAの間で調整したい場合は、
もう少し電流量の少ないCRDを組み合わせると良いでしょう。
例えば15mA×2なら30mAですね。
<補足>
006Pを使用しているのは1個で高い電圧が取れるためです。
単3電池などでも構いませんが、27V/1.5V=18本も必要な計算になります。^^;
ジャンクのACアダプタを使用する場合はトランス型ではなく、スイッチング型をお勧めします。
トランス型は無負荷の状態では規格以上の電圧が出る事と低品質な場合パルス状の電流が流れているためピリピリと刺激がきつい様です。
安心して使用するには直流安定化電源の購入を検討しても良いかもしれません。
出力電圧と電流を細かく設定する事が出来ます。
この電源単独でも電流量は設定できますが、安全を考慮して必ずCRDを使用することをお勧めします。
配線を繋ぐ方法ですが一般的にはハンダ付けでくっつけるのが一般的ですが、
道具が何もない場合は一式(最低限ハンダゴテとハンダ)そろえる必要があるので、今後も使用する予定が無いなら配線を皮膜を剥いてぐりぐりネジってつなげるだけでも当分は問題ないかと思います。
なお使用するハンダゴテのワット数は小さいもので十分です。
最近は100均でも手に入りますね。(100円ではありませんけど)
※CRD以外のものは、100均やホームセンターなどで手に入るものばかりですが、
CRDについては、電子部品の取り扱いがある店でないと手に入りません。
大型電気店に行っても店員は工作素人なので十中八九「はぁ?」と言われます。
大阪なら日本橋、東京なら秋葉原あたりですが、ネット通販でも手に入ります。
Amzon、楽天、ヨドバシ、その他電子部品店の通販など
コメント
大変有意義な情報をありがとうございます。
私の娘も多汗症で病院に通っているのですが、この治療をできる病院が近くになく通うのもなかなか大変なので自宅でできる方法を探していました。
全く電気の知識は無いのですがこの方法なら自分でもできそうなのでトライしてみようと思います。
ひとつ教えてください。
これはひとつのアルミトレーにたいしてひとつの回路が必要ということでしょうか?
娘の場合両手両足に使用したいので4つ回路が必要になるということなのかなと思ってます。
無知な質問だと思いますがお答えいただけるととてもありがたいです。
よろしくお願いします。
こんにちは^^
装置は1つでいいですよ。
1つのトレーに両端のクリップを繋ぐと回路がショートする事になるので絶対やらないでください。
文中にも書いていますが、装置の両端にそれぞれアルミトレーをつなげてそこに手を浸けます。
手を浸けることではじめて人体を通して通電する訳です。
両手両足ってことで、2個つくってまとめてやりたいかもしれませんが、
えーとどうなんでしょうね。。。
2回路が人体でショートするとどんなふうに電気が流れるのかなぁ。
大丈夫な気もするがよくわからないのでやらないでおきましょう。^^;
無難に手と足は別々にやってください。
※100均にたくさん置いているトレーはステンレス製なので使えません。
かならずアルミ製の容器を用意してくださいね。
使い捨てのペラペラのアルミトレーなら安く手に入りますが、電気分解されてすぐに穴が開いて漏水します。その場合は漏れても大丈夫なように樹脂トレーで2重にすると良いですよ。要するに電極にアルミを使うのがポイントです。
塩化アルミニウム水溶液を使うって方法もあるようですね。
ご回答いただきありがとうございます!
分かりやすく教えていただきありがとうございます。
まったく誤解していてすいませんでした。
病院では両手両足を同時にやっているので単純に考えていましたが、おっしゃる通り別々にやってみようと思います。
また作ってみてわからないことが出てきましたら質問させていただくかもしれませんがよろしくお願いします。
作成しようと思うので分かれば教えて下さい。
自分なりに探して横河電機と言う会社のデジタル指示調節計が4〜20mA出力できるので使用してみたのですが、ほとんど電気を感じなくて効果はありませんでした。
同じ20mAでも何か違うのでしょうか?電圧が高い方が20mAでも強く感じるとかあるのでしょうか?
家にDC9Vの電源アダプターがあるのでCRDを使って作成しようと思うのですが、DC24Vの方が効果あるようでしたら24Vで作成しようと思っています。CRDを調べたら幅広い電圧で一定の電流を出せるとネットに記載があったので教えていただけると幸いです。
手掌多汗症をどうにかしたいのですが、お金も無く電気にも無知なのでどうかよろしくお願いします。
>同じ20mAでも何か違うのでしょうか?電圧が高い方が20mAでも強く感じるとかあるのでしょうか?
お話の装置の事は知らないので推測ですが、本当に20mA流れてたんでしょうか?
おそらくは電圧がかなり低いのではないでしょうか?
それなりの電圧で20mA流れていたとして話をしますと、
過去ログ(イオントフォレーシスで検索)に書いているんですが、
まるむし嫁談によると刺激の質は電源波形の影響が大きい様ですよ。
低周波マッサージ器もパルスの波形で揉み方表現してますしね。
チープなトランス電源(大きくて重たいさいころ型)のACアダプタなどは、出力波形が汚い(完全な直流じゃない)ものが多く、そういう電源だと数mAでもチクチクするようです。
電源をスイッチング電源(出力波形が綺麗)に替えたところ刺激が弱くなったようです。
>家にDC9Vの電源アダプターがあるのでCRDを使って作成しようと思うのですが、DC24Vの方が効果あるようでしたら24Vで作成しようと思っています
おそらく20V前後ぐらいからピリピリし始めるかと思います。
先に話しましたが、電源波形が汚いと刺激が強いようです。
(9Vは多分何も感じないかも。24Vが良いと思います。物足りなければ電流量を増やして)
ちなみに制作時に調べたところでは、刺激感が重要では無く電流量が重要なようですよ。
>幅広い電圧で一定の電流を出せるとネットに記載があった…
幅広い電圧で一定の電流量に制限できると読み替えてください。
人体も抵抗があるのである程度電圧を上げないと十分流れません。
逆に電圧を上げすぎても20mAに制限されます。そういう素子です。
早速の御回答ありがとうございます。
デジタル調節計はテスターで測ると20mA出ていましたが、アルミ板に繋ぐと2mAぐらいになっていましたので殆ど流れていなかったと思います。
電流は電圧が高い方が多く流れるのですね。
早速DC24V電源を使用して作成してみようと思いますの
とても助かりました本当にありがとうございました。