RAID5というのは、3本以上のドライブで構成するRAIDの方式で、
各ディスクのパリティ(復元情報)を他のディスクに分散保持させるのが特徴です。
ドライブが破損しても分散保持しているパリティ情報で正常稼働を継続でき、かつディスクを交換した際はデータを自動的に復元して本来の動きに戻れるというなかなか便利なRAIDモードです。
ところで起動時にすでに1本死んでいたらどうなるのか?
ちょっと気になるのでテストしてみた。
NAS OSは、openmediavault 5.5.11 です。
想定する実際のケースとしては、
「現状では正常稼働しているが限界間近なディスクが、再起動のショックで逝ってしまった」とか、「RAID5の構成ディスクに不良ディスクを見つけたので、シャットダウンしてディスクを交換した(物理交換のみ)」といったオペレーションをした場合もこれに該当するかと思います。
なお、個人的興味でテストした時の記録であって、結果がすべて正しいという裏付けは取っていませんので鵜呑みにしないようにしてください。
(ヘルプや解説本的なものは何も見ず手探りですので。^^;)
テスト前の「RAID管理」の状態です。
8本のドライブでRAID5を構築してあります。
シャットダウン後、sdaのSATAケーブルを抜いてから起動してみます。
OS自体は正常なので起動しましたが、
「RAID管理」を見るとRAIDが丸ごと無くなっています。
RAIDの設定は残っていると思っていたのですが予想は外れました。
エラーHDD交換の際、電源を落としてHDDを差し替えるだけではダメ。
ってことですね。
「ファイルシステム」を見てみましょう。
一番下がRAID上に構築してあったものですが、ステータスに「欠落」となっています。
RAIDが丸ごと無くなったので当然といえば当然ですね。
「RAID管理」に戻ります。
RAIDが消えているの当然「リカバー」ボタンも押せません。
ってことは
電源を落とした状態で、RAID5のHDDが壊れると復元できない。
という事になるのかな。
ではこの次の段階として、システムがRAID消失と認識した後に、HDDを元の状態に戻して起動した場合はどうなるのでしょうか?
一旦消えたRAIDは消失したままなのでしょうか?
それとも復活するのでしょうか?
結果は「復活」でした。
何事もなかったかのように動いています。
RAIDが消失している間は、アンマウント状態なのでデータの矛盾などが起きないようですね。
(真相は知りません。そんな感じかなという推測です^^;)
RAID5の場合、稼働中に壊れても大丈夫だけど、
起動時に認識できないのは非常にまずいという事が判りました。
超長期連続稼働のNASとか怖くて再起動できませんね・^^;
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