軸がガタガタにぶれて回らなくなったコンクリートカッターを修理してみた Hitachi CM6

修理・メンテナンス

コンクリートを切ろうとしたら火花を散らして金属片が飛び出してきた。それからまったく回転が上がらなくなってしまった。
手で回してみると引っ掛かりがあって回せないところがある。
シャフトはふらふらで到底まともに回りそうにない。
ギアが欠けてしまったかも...とりあえずシャフトがふらふらなのでベアリング逝ってるな^^;


日立工機 CM6

修理に出せば治りそうだが、万は行くよね。
下手すりゃ中古買えちゃうかも....

悩んだ末にイチかバチか修理してみることにします。


とりあえずモーター後ろのカバーとってみました。
ええぇこんなに汚れてて大丈夫なの?
コンクリートの粉塵がびっしりですね。


刃のカバーをとって、
刃は専用の付属工具で外します。(なくても取れます)
ネジは逆ネジでした。


ぬぉぉなんじゃこりゃ!
コンクリートの泥がカチカチに固まってどこに何があるのかもわかりません。


しょうがないので掃除しました。
カバー?が錆びてます。


シャフト部のカバーをとりました。
この黒いのは何? なんとなくバイクのマフラーに溜まってるカーボンによく似てるけど....もとはグリスか?よくわかりません。
判りにくいですが、ふた裏に大きなOリングのパッキンが付いています。


錆びたカバーを開けました。
えーとこれは...無駄な空間を蓋しているだけかな?


ここにもパッキンがありました。平パッキンです。


緑のカバーをとりました。
固定ねじを外してもお尻の小さなベアリングがはまっているので抜けにくいです。
木槌で軽くコンコンすれば簡単に取れました。


こんな感じです。


モーターは問題なさそうなので養生しておきます。

ここからが問題です。
ねじ止めでは無く、ベアリングのはめ込みです。
どうやって抜けばいいの?


かなり悩んだのですが、こちら側はかなり緩めでした。


金具をねじ止めして意気込んでいたのですが、コンコンするだけでぽろっと取れちゃいました。
汚れていますが欠けは無いようです。よかった^^


受け側です。汚いですねぇ。。。
グリスの艶感はどこにもありません。ぱさぱさです。


最大難関のこのシャフト。どうすれば取れるの?
いくら悩んでも妙案無し。^^;
しょうがないのでダメもとでシャフトを持って、カバー側を小刻みにコンコンしてみた。


あっ!取れた。工具のベアリングってこんなちょろいの?

ぐらぐらのベアリングです。
こちらもギアの欠けはありませんでした。セーフ!
ってことはベアリング交換だけで復活ですかね。


プーラーで引き抜きます。


抜いたベアリングです。 完全に逝ってますね。


こちらも抜きました。(ベアリングのシールははがしてます)


こちらのベアリングは、一応生きていましたが手で回すとゴロゴロいってるのでもう駄目ですね。


ギアはこんな形ね。


大きい不ベアリング。型番読めるかなぁ。。。
調べてみると 6302VV らしいです。
でも純正の型番は、6302VVCMPS2Lでした。
汎用品とどこが違うのかわからないので、純正の6302VVCMPS2Lを注文します。


これは小さいほうの完全にクラッシュしたベアリングです。

球は半分ほどの数になってるし、残った球もご覧のような有様です。
こちらの型番は、6001VV

どちらも数百円台 です。


届きました。


モーターのシャフトはお尻からコンコン叩いて入れました。


緩いのでほどなく収まりました。



Oリングには、一応シリコングリスを塗っておきます。


Oリング嵌めました。


グリスかシリコンか悩みましたが、シリコン塗ったくっておきます。


封印。


錆びたカバーも取り付けます。


カバーもつけてねじ類を締め締め。


最後にカーボンブラシを入れて完成。^^

手で回してみるとめちゃスムーズだ!
絶対大丈夫だろう。

最後に試運転....ぎゅいーーーん!
(*’ω’*)ん? 何か飛び出してきたぞ。


ダストシールだな.....(*´з`)見なかったことにしよう。

修理完了です!

コメント

  1. ojisan より:

    ご苦労様でした

    このタイプの電動工具は、大抵ベアリングがやられます
    まあ消耗品なので、サクサク交換しておいた方がいいですね
    あ、それとカーボンブラシも交換しちゃった方がいいですよ・・・安いですけど重要部品です
    あと、う~ん壊れるとこはないですね。
    無理に力を入れて使わなければ、アマチュアも焼けることはないですからね。

    • まるむし より:

      コメントありがとうございます。

      ベアリングをいきなりダメにしたことは無かったのですが、
      時間が無くてほぼ全力を使わせたのが短命の理由でしょうね。

      どんな工具も6~7割のパワーで出来る仕事をさせるのが良さそうですね。

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