にわか木工家が数千円台の電動工具をそろえ始めると、精度と作業効率の悪さに気付いて欲しくなりますよね? テーブルソーが。^^
しかしこれがちょっと高価で悩ましい...場所も取るし...
まるむしもずっと手が出なかったのですが、そろそろ買っちゃおーかなぁ。。。どうしようかなぁって感じになってきたので、DIYに理想的な機種選定をしてみた。
(実機による使用感ではなくカタログスペックの比較です)
スローガンは「なるべく安価で、精度の高い直角、直線切りを」です。^^
精度と価格は反比例するのでまぁそこはバランスという事で。
ちなみにこの記事はまるむしが購入するまで不定期に訂正、追記されます。^^
ブランド(販売元) HP URL | 型番 | 実売価格 (amazon) | |
パオック 株式会社パオック | TBS-255PA | 23,079 | |
SK11(藤原産業) 大工道具・電動工具などのDIYツール専門商社 藤原産業株式会社 大工道具・電動工具など快適生活を提案するDIYツールの専門 商社:藤原産業株式会社 | STS-255ET | 22,490 | |
HiKOKI(旧 日立) HiKOKI(ハイコーキ) HiKOKI(ハイコーキ)は、リチウムイオン電池搭載のコードレス工具やインパクトドライバ、ドリル、グラインダ、丸のこなど1,000機種を超える幅広い製品ラインアップを揃えた電動工具ブランドです。 | C10FE | 59,480 | |
マキタ 株式会社マキタ マキタは、総合電動工具メーカーとして、充電式を含む電動工具、木工機械、エア工具、エンジン式を含む園芸工具を取り揃え、世界各地で人の暮らしと住まい作りのお手伝いをしております。 | 2703 | 62,098 |
安いものから候補を挙げると誰が調べてもまぁこの4機種辺りが出てくるだろう
大きく分けて2種類(激安系2万前後、国内大手6万前後)に分かれる。
ここが金欠木工家にとって、悩みの第一関門だな^^
はたして2万の激安機種は使い物になるのか、もしくは大手機種は2~3倍の値段を出す価値はあるのか、気になりますね。
考察を進めます。
型番 | 幅 | 奥行 | 高さ | 台付 | 本体重量 |
TBS-255PA(パオック) | 660 | 600 | 865 | 〇 | 18.3kg |
STS-255ET(SK11) | 720 | 640 | 470 | 〇 | 16.5kg |
C10FE(HiKOKI) | 865 | 500 | 310 | × | 25.4kg |
2703(マキタ) | 686 | 560 | 307 | × | 18.0kg |
TBS-255PA(パオック)の高さは、スタンド込みの高さですね。
本体のみの記述が無いのは分離不可能なのか?
STS-255ET(SK11)は、テーブル延長機能が標準搭載で、伸ばすと1000mmになります。
C10FE(HiKOKI)は、スタンド付きの写真を多く見かけますが、スタンドは別売です。
スタンドの型番は、314-323 で価格は、大体8000円前後のようです。
また重量だけずば抜けて重いのですが、ボディが金属製(推測)のためか?
型番 | 消費電力 | 回転数 | 定格時間 | ブレーキ |
TBS-255PA(パオック) | 1400W | 5,000 | 20分 | なし(推定) |
STS-255ET(SK11) | 1470W | 4,000 | 30分 | なし(推定) |
C10FE(HiKOKI) | 1,330W | 5,000 | なし(推定) | 〇 |
2703(マキタ) | 1,430W | 4,600 | なし(推定) | 〇 |
電源はどれも単相交流100V(家庭用電源)です。
STS-255ET(SK11)の回転数はちょっと低いですね。
一般的には、切削、切断系の工具の場合、高速回転のほうが切断面はきれいなる傾向があるのでどちらかといえば高速なものを選んだほうが無難な気がします。
この表で注目すべきは、定格時間とブレーキです。
定格時間というのは連続活動限界的なやつです。^^
時間以上運転するとオーバーヒートするので休ませる必要があります。
ここで曲者なのが休ませる時間なのですが、冬場はともかく、夏場はほとんど使い物になりません。
素人の方がよく電動工具を壊すのはこのオーバーヒートじゃないでしょうか。
定格運転時間を無視してガンガン使ってコイルを焼いてしまうんですね。焼くとどうなるかというと沈黙するか非力になります。
C10FE(HiKOKI)、2703(マキタ)に関しては、定格時間の記述を見つけることができませんでした。これは何を意味するかというと連続運転時間の制限がないということです。見落としでなければですが。
(常識的な使い方であれば作業の切れ間の冷却で十分なのでしょう)
次にブレーキですが、電源を切ると速やかに鋸刃の回転を止める機能です。
低価格の2機種は記述がなかったので付いていないものと推測しました。
手持ち式の丸鋸でも安物にはブレーキがないので多分間違いないでしょう。
C10FE(HiKOKI)、2703(マキタ)に関しては、ブレーキ付きです。
この辺が2万機と6万機の大きな違いかと思います。
型番 | サイズ(外径*内径) | 刃数 | 切り込み |
TBS-255PA(パオック) | 255 * 15.9 | 60 | 76mm |
STS-255ET(SK11) | 255 * 25.4 | 60 | 83mm |
C10FE(HiKOKI) | 255 * 25.4 | 40 | 70mm |
2703(マキタ) | 255 * 25.4 | 72 | 91mm |
これは標準でついてくる鋸刃のサイズであって、他のサイズが非対応という訳ではありません。TBS-255PA(パオック)のみ、内径15.9mmを採用していて仲間外れ感がありますね。
C10FE(HiKOKI) は、鋸刃付きモデルC10FEと鋸刃無しモデルC10FE(N)があるようです。これは鋸刃有りの付属刃ですが、40とかなり粗切りぽいですね。
対して、2703(マキタ)は、72とかなり細かい印象です。
一般的には、刃数が多いと切断面がきれいで、刃数が少ないと切断が速いという特徴になるかと思います。
C10FE(HiKOKI) は、精度はほどほどにザクザク切るのに使ってね。
2703(マキタ)は、高精度が必要な細工物に使ってね。
と言っているような感じがするので、本体もそれに準じた設計になっているかもしれません。
(まるむしの深読みしすぎか?いや、意外と当たっているかも...)
切り込みの深さは、バラバラで似たり寄ったりとも言えますが、
最大と最小の差が21mmもあるので、自分の切りたい材が数ミリ差で切れなかったりすると買った後で後悔するかもしれませんね。
4機種の中では2703(マキタ)に軍配が上がっていますが、最小が大手のC10FE(HiKOKI)というのはちょっと気がかりですね。
設計がヘボ訳ではないとするとやはりここでも設計思想が反映されているのかな?
中の様子を見比べてみたいですね。
ちなみに手持ちの丸鋸でも大ぶりなもの(鋸刃190mm)なら切り込みの深さは、68mm程度あります。
もっとも重要な要素なのだが、数字に出てこないので口コミに頼るほかない。
2万円台のTBS-255PA(パオック)、STS-255ET(SK11)に関しては望むべくもないのだが、6万台のC10FE(HiKOKI)、2703(マキタ)ですら歪みがあったなどと書き込みがみられる。
色々とみていると見えてきたのは、低価格機は刃の上下移動で刃の角度がずれてしまう傾向にあるようだ。
可動時の歪みは改造でもなかなか改善し辛いだろうという気がする。
となると少なからず快適に使える可能性があるのは高価格機という事になってしまう。
天板の歪に関しては、低価格2機に関しては、当たりを引けばそのまま使える精度が出ている。
高価格機に関しては、外れを引けば歪んだものが当たることもある。
という印象。
まぁ口コミなので真偽は不明なのだけど...
パオック(PAOCK) 木工用スタンド付テーブルソー TBS-255PA
このメーカーは取説が無く詳細が分からなかった。
サポートはあまり期待できないだろう。
まぁあったところで本体価格を考えると修理に出す人はいないんじゃないかと思う。滅多に替えないなら気にならないかもしれないが、鋸刃の内径が他と違うのが気がかり。でも一応ブッシュ(アダプタ)があれば25.5mmも使えそう。
しかしSTS-255ETと比べても格別安い訳でもないので、カタログスペックを見た限りでは、あえてこれを選ぶメリットは見当たらない。
SK11(エスケー11) 木工用テーブルソー 最大幅1000×奥行570mm STS-255ET 刃径255mm チップソー付き
何度かマイナーチェンジをして問題個所を改善して要るっぽい。
テーブルの右端を引き出してテーブルが拡張できるのがポイント。
問題個所も多いが、DIYで改良する楽しみがあるとポジティブに考えられるならアリかも。
鋸刃を昇降させると誤差が大きいらしいので、あまり出し入れしない人ならそこそこ快適に使えるかもしれない。
但し、低価格ゆえにブレーキが無いので安全配慮ができない人は避けた方がいいかも。
2万台2機種のどちらかを選ぶならこちらかな。^^
HiKOKI(ハイコーキ) 旧日立工機 テーブル丸のこ 刃径255mm テーブル幅865mm チップソー付 C10FE
本体が少し重い。本体を持ち運びするなら他機種の方が良いかも。
切り込みの深さが4機種の中で一番浅いというのもちょっと納得がいかない。
HiKOKIというメーカーは好きな方なのだが、ネット上で使っている人をあまり見かけないのは気のせいだろうか?
HPも専用のページがなく、総合カタログにちらっと出ているだけなのであまり力を入れていない印象がある。
スペックもまるむし目線で見ると2703(マキタ)に対して優位な点が見えてこない。
きっといいところもあるはずなのだがカタログからは見えてこないのが残念だ。ぜひ実機を見てみたいものだ。標準付属の鋸刃は、40刃と少々粗目なので交換したいなら鋸刃無しのモデルもあるので検討対象
鋸刃有り無しの価格差は、約5000円なので気に入った鋸刃を付けたいなら無駄が無く良いかも。
マキタ(Makita) マルノコ盤 255mm 2703
カタログスペックでは、これが一番問題が少なそう。
鋸刃の昇降でズレが生じることもなく精度は高そうだ。
その他の項目においても一番良かった。
まるむし的には、切り込みの深さが1番深いというのもポイントかな。
激安品の工具ばかりで基準となる加工が出来ない現状を考えると、
予算を無視してちょっと精度の高い機械が欲しい。
予算が許すならマキタ(Makita) 2703が、今のところ最有力候補だ。^^
予算をケチるならSK11 STS-255ETだ。ホームセンターなどに展示していることが多い機種なので、タイミング次第でセール品に当たるかもしれない。そうなると衝動買いするかもしれない^^;
<追記>
その後、マキタ(Makita) 2703買いました。^^;
作業がサクサク進みます。精度が安定しているって良いですね。
ジグを自作するのも好きですが、時間に追われることが多く効率よく作業する必要がある場合、やはりこういう道具も必要だと感じました。
コメント
まるむしさん、
貧乏人の年金生活者は時々しか木工しないので、自作治具でしのいでます。
安全には注意が必要ですが、2X4や2X8程度を直角に切るだけなら、手作りの丸ノコ治具で十分では?
スライドソーの代わり
https://blog.goo.ne.jp/momonger1/d/20200716
丸ノコ盤の代わり
https://blog.goo.ne.jp/momonger1/d/20200627
と言うのは負け惜しみ。やはり、テーブルソーは欲しい!
こんにちは。
手持ち工具を改造したり治具を作って改良するのも楽しみの一つですよね。
まるむしも激安工具とセール品ばかり買い集めてます。トリマーテーブルなどもすべて自作です。
(倉庫の片隅で汚すぎるのであまりブログネタにしてないですけどね^^;)
2X4や2X8程度を直角に切る程度なら確かに治具程度で十分ですよね。
その場合は丸鋸テーブルよりスライド丸鋸がベストなのかな?
時短、高精度はもちろん渇望していますが、治具ではどうしようもない切込みの深さなんかも魅力ですよ。^^
例えばマキタの2703だと切込み91mmなので、2X4(89mm)を
一発で1X4にカットできるんですよ!(まぁやらないでしょうけど)
どうです?めっちゃ欲しくなってきたでしょ^^
まるむしの場合は、サイズがバラバラな大物材が結構あるので同サイズに切り揃えるのに使えるんじゃないかと思っています。
バンドソーとカンナ盤もあるとサイコーだよねぇ。
欲しいなぁ...でも絶対無理だなぁ^^;