唯一?だと思うのだが、パイロットのキャップの無い万年筆を買ってみた。
カラーはイエローだが、落ち着きのある色合いで、色名でいうとダークオレンジ~サンディブラウンの辺りだろうか、和名でいえば暗い山吹色ってところかな。
(海外で購入するともっと明るいオレンジだったレビューしている人もネット上で見かけた)
下の写真では割とリアルな色が表現できていると思うので参考にしてほしい。
この万年筆は特殊な構造で、日常使いの万年筆の弱点ともいえるキャップの煩わしさから解放されるのだ。
日常的に万年筆を使う人はもう慣れてしまっているとは思うがそれでもキャップの開閉には時間がかかるため、書くという行為に入るまで時間が掛かってしまうのは避けられない。
ところがこれはノック式ボールペンの如く素早いアクションがとれるのだ。
何と画期的なんだろう。
同タイプ中では低価格なグレードのものが、まるむしにはかなり贅沢な代物だ。わけあって今回入手することとなった。
大きな出費なので大事に使います。^^;
ノックしてペン先を出した状態。
乾燥防止の蓋は、内部に1枚扉で付いており、ペン先が斜めに押し下げるような構造になっていました。
クリップはペン先側に付いているため、胸ポケットに挿した状態ではペン先が上を向くため、不慮の事態でインクが漏れるということは無いようです。
構成するパーツはこんな感じです。
仕組み上、中身の貧弱な部分が万年筆本体という事になります。
インクカートリッジを装着後、金属キャップをかぶせます。
後ろからノックするためには必要なのでしょう。
ちなみにコンバーターも使用可能です。
ペン先の上下を決めるのは、このネジ部分に付いているスリットですね。
突起がこのスリット収まらないと閉められないので、間違った向きに装着する心配はありません。
仕組みはどうやら素晴らしいものの様ですが、肝心の書き味はどうなんでしょうか?
今回のペン先は、特殊合金のF(細字)です。
よく使っているのが、インクがドバドバ出てくる太字のペン先なので果たして満足できる書き味なのかな?
その昔プレゼントで頂いた14金のF(細字)も持っているが、カリカリとひっかくような書き味が嫌いで全く使っていません。
ちなみに今一番使っているのが、値段も安くてめちゃめちゃ書きやすいペリカンの ペリカーノJrという子供向け?の万年筆です。
購入からもう9年経ちましたか….
さてそんな書き味が好みのまるむしがレビューしているという事を踏まえて読んでくださいね。
書き味は好みですから…
んんん……いい! すごくいい! v(^^
F(細字)だけどすごくなめらかですねぇ。
ペンマニアやコピーライターのように気の利いた表現はできませんが、
スルスルっと滑る感じの書き味です。
紙質で書き味は変わりますが、コピー紙でも引っかかるような感触もなく書けました。
ペン先裏向きでも問題なし!
角度を変えて書いてみましたがかなり広角度でカスレなく書くことができましたので、ペン先推奨の角度はあるものの、ななめ持ち、縦持ちなど、どのような角度でもほぼ同じような書き味を楽しめるんじゃないでしょうか。
さて褒めてばかりではステマっぽいので難点も上げていきましょう….
・人によってはキャップが邪魔になります。
これは身から出た錆なんですがまるむしはペンの持ち方が変なんですよ。^^;
親指を大きく上から被せるように持つんですねぇ。
クリップがペン先に対して真上に来るようになっているので、
正しい持ち方をすれば一切気にならない位置になっているようなのですが、おかしな持ち方をすると持ち方によっては邪魔になります。
まぁポジティブに持ち方矯正機能付きと考えましょう^^;
(裏向きでEF(極細字)として使うのもありかな)
・割と重量感があります。
インクが入っているので正確ではありませんが、32gありました。
まるむしは全く気にならず適度な重量感が心地よいのですが、
軽いのが好きな場合は避けた方が良いと思います。
・ちょっと長いです。
全長140mm。ノック部分を除いたぐらいが、一般的なキャップ式の万年筆と同じぐらいの長さになります。
主に女性服になるかと思いますが浅いポケットの場合、クリップが完全に掛からない可能性もあります。
・インクの補充がちょっと手間です。
構造上補充の手順が多いです。
万年筆の本体を取り出し、金属キャップを外してからインクの補充をすることになります。
ペン先がFという事もあり補充頻度は低いと思うので、ここは是非手順の多さを楽しんでもらいたいところです。
ってことで持ち方のおかしいまるむしにとってはクリップの位置がちょっとですが、それ以外は超書きやすく、超便利な万年筆でした。
安っぽくない日常使いとして最高ですよ。
コメント