非力なマシンでも、とりあえず日本語が使えてPHPのコードが書けてデバッグテストできる環境を手早く用意する手順をメモっておきます。
参考にしてください。
なお最速というならコマンドラインからの操作が速いのですが、初心者向けにコマンドラインからの操作は最小限に進めます。(というか単に好みの問題^^;)
・実機もしくはバーチャルマシン(無償)を用意する。
VMware Workstation Player :
VirtualBox :
手早くということでバーチャルマシンへの構築を前提として進めます。
今回はVMware Workstation 12 Playerを使います。
・OSを用意する。
LinuxBean :
Pueraria、Trifoliumの2種がありますが、Trifoliumが安定していました。
LinuxBeanはubuntuの派生ディストリビューションです。
軽量なディストリビューションをいろいろ試しましたが、最初から日本語が使えるなどのお手軽さと拡張の余地を残している点を評価してチョイスです。
もちろんマシンパワーがあるなら他のディストリビューションでもOKです。
派生ものなので検出できませんが気にせず。
ubuntuの派生なのでubuntuを選択。 32bitなはずですが64bit用でOKだったので^^;
適当にネーミング。
お好みで。 まるむしはいつも単一ファイルを選択します。
基本そのままでOK。
マシンパワーに余裕があるならCPU、メモリ辺りを少し増やせば動きが軽快になる。
余裕が無いのに増やすと逆効果なので良くわからなければそのままで。
(後からでも変更できます)
・仮想マシンを再生してOSのインストール
途中で制御を抜けるなら{ctrl}+{Alt}キーで
Run only an installer を選択。
もちろん日本語で。
かな86を選択。
適当にネーミング。
起動しました。
linuxBean設定ウィザードが自動的に起動するので好みで必要なものを選択します。
(後からでも入れられます)
とりあえず、「ソフトウェアセンター」「日本語フォルダーの英語化」をいれてみます。
※デフォルトでは「download」などは「ダウンロード」と日本語になっているのでコマンドラインでの入力が面倒なので英語に戻しておきます。
※「ソフトウェアセンター」はubuntuと同じアプリケーション導入用のソフトウェアが使用できるようになります。
途中で[Y/n]の選択を迫られますが、基本的にすべてYで。
大抵の実行環境では画面が狭いはずなので、解像度を変更します。
解像度の選んで
「適応」を押すと反映されます。
OKなら別名保存します。
名前は適当でかまいませんが保存しておかないと次回リセットされます。
これでひとまずOSは完了。
・WEBサーバーとデータベースの導入
テスト環境が必要になるのでwebサーバー(apache2)とデータベース(Mysql)します。
Synaptic(パッケージャー)を起動。
apache2を検索して、apache2を選択。その他必要なものは自動選択されます。
php5を検索して、php5を選択。その他必要なものは自動選択されます。
xdebugを検索して、php5-xdebugを選択。
mysqlを検索して、mysql-server-5.5を選択。その他必要なものは自動選択されます。
php5-mysqlは自動判断できないので手動で選択。その他必要なものは自動選択されます。
選択が終わったら「適用」でインストール開始。
operaからhttp://localhost にアクセスしてapache2が動いているか確かめます。
動いていますね。
表示されない場合は、サービスから起動します。
apache2の行で、=か+を押してスタートさせます。
※テンキーではだめなようですよ。
とりあえずWEBサーバーは動いたということで一区切りですね。
ここから先はインターネットブラウザーを使用してダウンロードするので、
バーチャルマシン内のブラウザー(opera)を使用してください。
まずは「まるむしアンテナ」を検索してこの記事を表示しましょう。^^
・webminの導入
ブラウザーからGUIでサーバーの状態を管理できるしろものです。
webmin :
Debian package suitable for Debian, Ubuntu or other derived Linux用のものをダウンロード。
ダウンロードしたファイルを選択して右クリックで、GDebi Package Installer でインストール。
・https://localhost:10000にアクセスしてみます。
しかし認証がどうのこうのでエラーになるのでブラウザーの設定を行います。
セキュリティプロトコルでチェックのついていない「TLS1.1」「TLS1.2」あたりを追加でチェックします。
表示できるようになりました。
ひとまずwebminの導入は成功です。
webminの基本的な設定を済ませておきましょう。
とりあえずログインします。
ログインは、OSの管理者(root)情報です。
webminの初期画面です。
とりあえず日本語化しましょう。
Webmin/Webmin Configurationを選択
Languegeを選択
Japanese(JA_JP.UTF-8)を選択し、ChangeLanguege
メニューはすぐに変わりませんので、「F5」キーで画面を更新します。
はいこれですべて日本語になりましたね。
ここからサーバーの設定等GUIにて行えるようになります。
・NetBeans8.1 PHPの導入
NetBeans :
「PHP の ダウンロ―ド x86」のファイルをダウンロード。
ダウンロードしたファイルは、拡張子がshなのでここからはterminalを起動しシェルを実行します。
cd Documents
ls
sh ./netbeans-8.1-php-linux-s86.sh
・xdegubが機能するようにphp.iniを編集します。
php.ini : etc/php5/apache2/php.ini
zend_extension=/usr/lib/php5/20121212+lfs/xdebug.so
xdebug.remote_enable = 1
xdebug.remote_handler = “dbgp”
xdebug.remote_host = “localhost”
xdebug.remote_port = 9000
残念ながらこの部分はあまり理解していません。受け売りです。
そのままコピペでうまくいったパターンのメモです。
※/usr/lib/php5/20121212+lfs/xdebug.so は実在していないとだめですよ。
微妙に違う名前なら書き替えましょう。
例えば、zend_extension=/usr/lib/php5/20121212/xdebug.so かも
設定の反映のためapache2を再起動させます。
webminからだとマウス操作だけで設定反映の再起動ができます。
・phpMyAdminの導入
phpmyadmin :
ダウンロードが済んだら解凍。
フォルダー名が長いので適当にリネーム。
フォルダーごとWEBサーバーのドキュメントルートに入れます。
が更新権限が無いのでとりあえず解放しちゃいます。
consoleから
sudo chmod 777 /var/www/html
※あくまで開発環境なので適当なことやっていますが、実際に外部からアクセスできるサーバーに設定しちゃだめですよ。
とりあえず入りましたね。
http://localhost/phpMyAdmin (フォルダーにアクセスってことです)
ログイン画面が表示されましたね。
導入時にログイン・パスワードを決めたはずです。
入ってみましょう。
OKですね。
こちらも起動しましたね。
一気に書いちゃったので漏れがあるかもしれないのでその時は後ほど補足しますしますのでコメントください。
ちなみにまるむしは、バーチャルマシンが吹き飛ぶのが怖いので、
ソースファイルはUSBメモリに保存して、デバックの際にローカルサーバーに同時して実行するという設定でデバッグしています。
1テンポ反応が遅れますがおすすめかと思います。
設定箇所は、プロジェクトファイルの「実行構成」で設定します。
<結構大事な補足^^;>
・クライアント環境で直接PHPを実行(たとえばコマンドラインからphpを実行)するためには、「php5_cli」もパッケージインストーラーから入れておく。
・HTML内からphpを実行するならMIMEタイプを追加しておかないと動かないので下記の方法で追加。
/etc/mime.types のファイルに次の1行を追加
application/x-httpd-php htm html
webminから編集するなら
https://localhost:10000 からwebminにアクセスし、apache webサーバーのグローバル設定画面からMIMEタイプを開き、
新しいMIMEタイプを追加 から登録してもOK。
ちなみに今回はバーチャルマシンなので管理権限があるから上記で良いが、レンタルサーバーなどで管理権限が無い場合は、
.htaccessファイルに下記の1文を追加すれば同じ意味になる。
AddType application/x-httpd-php .html .htm
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