お掃除ロボットのバッテリーパックを自作してみる その2 LAQULITO  CCP CZ-860-RB

電源&蓄電池&充電器

バッテリーパックを自作したのは良いが、充電電流が多すぎるのでもう少し控えめにしてみたいと思う。
標準では300mA流れるようだが、新たに搭載する単4のニッケル水素充電池は750mAだ。
タイマーが4時間なので0.25C とすると 750*0.25=187.5mA
ロスもあるので200mAぐらいにすれば良いのかな?

どうやって制御しようかといろいろ考えたが、別件で購入してあったLM317という3端子レギュレータがあるのでこれを使ってみます。

この3端子レギュレータは、OUTPUTとADJUSTの間に抵抗を入れてやると定電流回路になる便利なものです。
計算も簡単で基準電圧の1.25Vを抵抗値で割った値がOUTPUTに流れる電流値になるのだ。

計算してみると 1.25*0.2=2.5(Ω)ということになる。
残念なことに低い抵抗値のものが無かったのでジャンクを漁ってようやく15Ωを3個見つけたのでこれで何とかなるか再計算してみる。

とりあえず並列に繋いで抵抗値下げます。

合成抵抗の計算 1/15+1/15+1/15=3/15=1/5ってことなのでこれで5Ωになりました。
1.25/5=0.25A
希望よりちょっと多いですが、まぁしょうがないし、実際やってみないと判らないところもあるのでこれでやっちゃいます。

回路は単純なので基盤は使いません。

P1060134_R

ちなみに抵抗は大きさからみて1Wタイプのようです。
1本でも大丈夫ですが、抵抗値合成のため3本になっています。

この状態でテストしてみましょう。

P1060147_R
電流制限回路なしのノーマル電流量。
330mA流れていますね。
この状態では電池がかなり熱くなるので今回の回路を入れてもう少し減らす訳です。

P1060142_R
必要ない電流量だとは思いますが、手で触るとそこそこ熱くなるので、念のため放熱しています。

P1060145_R
テスト開始直後、220mA。
あれれ計算よりちょっと多い方に傾いていますね。
レギュレータは温かいですが、放熱板をつけているので熱くなることはありません。
電池もほぼ常温状態です。
余りの温度の違いに最初の異常な温度は何かの間違いかと思ってしまいます。

もう少し様子を見ましょう。

P1060140_R
暫くすると少し下がってきました。
電池はほんのり暖かいですがほぼ常温といってよい程度です。もう少し熱くなってもいいんだけどなぁ。。。
余りの温度の違いに最初の異常な温度は何かの間違いかと思ってしまいます。

P1060138_R
2時間ほど経過すると150mAになっていました。
たぶん冬場ならほんのりと暖かさを感じるのかと思いますが、今は手で触るかぎりでは回路も電池もほぼ常温状態です。

思惑とは若干ずれがありますが、結果オーライということでこのままで良しとします。

ちなみにちゃんと充電できているか稼働テストも行いました。
別装置で満充電後、実走させたところ1時間強掃除してくれました。
走行条件が違うので正確な比較はできませんが、1時間以上動けば合格とします。

定電流回路で充電後、実走テストを行うと1.5時間以上うごいたので合格です。
(1.5時間でテスト打ち切り)

ちゃんと充電できているようですね。

これなら発火の危険性はなさそうです。
電池も少しは長持ちしてくれるかもしれません。

P1060263_R
その辺に転がっていた放熱板をつけました。
白いのはバスコークのあまりものです。^^; 絶縁ですね。

P1060267_R
隙間はたっぷりあるのでこの辺に両面テープで放熱板を張り付けて完成です。

改造は自己責任です。
改造後は必ず目の届くところで何回もテストし、安全を確認しましょうね。
火事には十分気を付けてください。

自信のない方は、素直にバッテリパックを買いましょう。

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