面倒な計量はすっ飛ばした自作スライムの一番簡単な作り方です。^^
実はいつもの癖で、ここに至るまでに糊の種類、水の配合、ホウ紗の濃度などいろいろ変えて調整しましたが、
手間を掛ける割には仕上がりに違いが無いと言う結論に達しました。
ということで超簡単な作り方です。^^
作り方のポイントや解説は後ほど
【絶対必要な材料】
・ホウ砂
・PVA糊(洗たく糊)
・水
【その他必要なも】
・色 :絵の具(水彩、アクリルなど)
・容器:紙コップなど
・棒 :割り箸など
・あると便利:スポイト
【作り方】
・下準備としてホウ砂水溶液を作っておきます。
・紙コップに一口分ほどの水(ヤクルト半分ぐらいかな)に小さじ半分程度のホウ砂を入れて混ぜます。
すぐに水に溶けますが底に少量の溶け残しがあるようなら飽和状態なのでOK。
完全に溶けてしまうようなら薄いので、飽和状態になるまで足しましょう。
この方法ならいくらでも作り足せるので分量は適当でOK。
それではスライムを作りましょう。
・紙コップに1/3ほど水を入れます。
色付スライムがよければ、絵の具など少量入れて色水にします。
・紙コップに1/3ほど洗たく糊を入れます。(とはいえ水より少し多め(1~2割)に入れます)
加減に悩んだら、少ないよりは多いほうが良いと考えましょう。
・混ぜます。
・紙コップに2/3ほどになった糊をぐるぐるかき混ぜながら、
ホウ砂水溶液を少しずつ入れていきます。
すぐに割り箸にスライムが絡みつき始めますが、そのまま混ぜ続けてもそれ以上は固まらないので
更にホウ砂水溶液を少しずつ追加して固めていきましょう。
飛び散らない程度まで固まったら激しくかき混ぜてみてみましょう。
一気にコップから離れて全部が割り箸に絡まりつくようなら完成です。
(コップにネバネバと汚く残っているようならホウ砂水溶液をもう少しだけ追加すれば綺麗にはがれます)
完成!
プルプルでトロ~リなスライムの完成です。
ちょっと固めのスライムに仕上げると、
こんな風にプリンカップに入れてポン!と出来ます。^^
材料に使う洗たく糊は、糊なら何でも良い訳ではなく
PVA(ポリビニールアルコール)という成分であることが重要です。
さほど難しいことではなく。100円程度の洗たく糊を買えばほとんどがこの成分です。
まぁ念のため確認しましょう。
ちなみに事務用の水糊も同様にPVA糊のものが多数存在します。
まるむしが試したところでは、洗たく糊より硬めでプチプチとちぎれるような仕上がりになるものがほとんどでした。
実はこの洗たく糊を使うのは、あくまで代用品としてのPVAでして、
厳密には市販されている完成品のスライムのような粘りと伸びはありません。
素早く引っ張るとプチンっと切れてしまいます。
これは濃度や混ぜ方ではどうしようもない点で、使用しているPVAの性質の問題のようです。
スライムに最適なPVAのりもありますが、なかなか一般流通していないようで、
まるむしも置いているところを見つけることは出来ませんでした。
こちらは、風船のように膨らませることが出来るように調合したPVAのり
楽しそうですね。
バルーンスライムを作ろう!PVAのり(バルーンスライム用) 86151021 |
次に材料として不可欠なのがホウ砂(ほうしゃ)です。漢字で書くと「硼砂」
ホウ酸の用途と似ていますがまったくの別物です。
ホウ酸でスライムは作れません。
このホウ砂の入手が意外と困難です。
いや困難と言うより持て余します。^^;
というのは使用するのが小さじ程度にもかかわらず、薬局などで購入するとこのように500gの大箱入りだったりするのです。
そこそこいい値段してますよね。^^;
1/10程度の分量も売っているのですが、値段は1/10とはいかないようです。
この辺が悩みどころですね。
50gでも多分一生使い切れません。
500gもあれば小学校の全校生徒分をまかなえるでしょう。
余ったホウ砂は、ゴキブリ駆除のホウ酸ダンゴのごとく、ホウ砂ダンゴとして使えますが、
単価がかなり違うのでちょっと気が引けますね。
ちなみに購入の際、粉末と結晶がありどちらにしようか悩むことがあるかもしれませんが、
どちらでも構いません。結晶といっても食卓塩のような粒ですし、
万が一に大きな結晶だとしても簡単に砕けるし、水にもすぐ溶けます。
ちなみにホウ砂ですが、薄い水溶液は目の洗浄・消毒に用いられるものですが、
毒性は皆無な訳ではありません。(食べたゴキブリが死んじゃうのですから当然ですね)
手に傷などがあると皮膚から浸透して、スライムで遊んでいるうちに気分が悪くなることもあるそうです。
一回作っておしまいならこんなセットを買うというのもありですね。
スライムづくりセットぷにゅぷにゅアメーバ |
次は着色ですね
お手軽には、絵の具を使う場合が多いようです。
水彩絵の具か、アクリル絵の具かですが、どちらも大差ありませんでした。
ちなみにまるむしのオススメは、プリンターのインク(染料系インク)です。
絵の具を使うと不透明な色付きとなりますが、
プリンターのインクを使用すると透明感のある色になりとても綺麗に仕上がります。
これは赤インク(マゼンタ)を使用しています。
見た目はりんご飴です。^^
新品のインクカートリッジを使う人はいないと思いますが、もしそんなバカなことを考えるなら
補充インクが100円ショップに売っているのでそれを購入しましょう。
まるむしとしては、色水ごときにお金を使うことを子供に教える訳にいかないので、
使用済みのインクカートリッジを使用します。
使用済みのインクカートリッジを水に漬けてもそこそこ色が出ると思いますが、
もしインクの補充を自分でやっているのなら強制的にインクを排出するのが簡単です。
まるむしはCANONのプリンタ用インクですので、ボールを打ちぬいたところにシリンジ(注射器)を突っ込んで、水を出し入れします。(カートリッジの洗浄に使っているワザです)
最後にスライムの堅さ調整ですが、PVAの結合具合と水分量できまります。
糊に対して水が少ないと堅めに仕上がります。
逆に水が多いと柔らかめになりますが、ほどほどにしないと固まらなくなります。
またホウ砂水溶液が多いと堅くなりますが、
少ないと柔らかいままとなります。
要するにスライムの成分であるPVAが沢山あってもホウ砂が少ないとうまく結合しない。
ホウ砂を沢山入れても、そもそも成分のPVAが少なければ結合しようがないという訳です。
バランスが大事なんですね。
ではスライムに最適なバランスは?
ホウ砂: 0.375%
PVA: 0.375%
水 :95.90%
だそうです。
※問題はPVA糊のPVA成分比がわからないことですね。おおよそですが10%ぐらいのようです。
理想的なスライム作ってみますか?
ここまで書いてまるむしも気になってきたので今度作って見ます。^^
余談ですが、
スライムに塩をかけて揉むと水分が抜けてスーパーボールのようになるそうです。
逆に酢を入れるとどろどろに解けるそうですよ。
コメント
理想的な配合比が気になったので早々に作ってみた。
洗たく糊のPVA率は10%と仮定。
ホウ砂0.75g
洗たく糊75cc
水125cc
分量あってるかな?
で結果ですが、かなり堅めの仕上がりでした。
適当に糊と水を7:3ぐらいで作ったときぐらいの堅さです。
洗たく糊の濃度が間違っているかな?