Canon BJ S600 インクジェットプリンターを分解してみた。
といっても実は2台め、値段も手ごろでインクがチップ付きになる前のモデルで、
補充インクを注射して日常使いに重宝していたのだが、BJシリーズ、IPシリーズといずれも程なく壊れていった。
どうもこのシリーズ回路系に問題があるようでどれも最後は通信エラーでランプ点滅状態という最後だ。
意図的?とも思える^^;
今日は廃棄のための分解だが、部品回収も兼ねての分解だ。
この頃のモデルは、電源ユニットが分離できるようになっており、
ちょっとした独立したスイッチング電源として流用できる。
(ケースのおおきさのわりに中途半端な電圧と、パワーが無いので用途は限られるが…)
ってことで電源ユニットの回収からです。
ちなみに出力は、6V,19V,27V 0.7A です。
爪を押さえてユニットを引き抜きます。
(裏側から見て真ん中ですね)
指でやると痛いのでマイナスドライバーで…
これで引き抜ける訳ですが、ちょっとコツがあります。
これに気が付かないと、何で取れないの? としばし苦労をすることになります。^^
引き抜く際に、この部分に(ワザと)段差があり引っかかって抜けません。
ちょっと上から押して段差をかわしてやればあっさり抜けます。
抜いた後の本体側の段差部分です。
電源ユニット側の爪です。
配線はコネクターになっているので引き抜くだけです。 便利ですね。
電源回収完了です。^^
本体上部のカバーを取ります。
この辺にマイナスドライバーなんかを突っ込める穴があるので、
この辺を突破口にペチペチと爪を外していけば簡単にカバーが取れます。
(初めてだとちょっとビクビクかな? まぁ丈夫な材質だしカバーの爪が折れても印刷には影響しないので思い切ってやっちゃいましょう!)
カバーが取れたらこのあたりのそれっぽいネジをとれば印刷ユニットが丸ごと取り出せます。
レザープリンターなんかと違って簡単ですね。
ユニットを取り除くと廃インクの吸収マットが出てきます。
ヘッドクリーニングでペッペッペッと吐き出したインクがこのマットに吸収されているんですね。
これはインクを送り出しているポンプ部分です。
シリコンチューブをバネの付いたローラーをゆっくり回転させてインクを送り出していく仕組みです。
搾り出すって感じですかね。
うまく利用すれば低速液体ポンプとして使えるかな?
ちなみに電子部品は、ステッピングモーターは大量に回収できますが、回路は殆んどLSIされていて、
工作に使えるような汎用部品はあまりまりません。
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