300円で作る簡易サイクロン

すでに貰われて行ったので写真はありませんが、まるむしが愛用していた簡易サイクロンです。
木工の作業場で大活躍でした。

なんだぁこの絵は? 判るかなぁ?^^;;
材料は、100円ショップのバケツ2つ、吸引用ホースを接続する塩ビパイプのジョイント、ミルク缶ぐらいの空き缶です。
サイクロン本体の主だった材料は300円前後でしょう。
これだけの単純構造ですが、掃除機にはほとんどゴミは回り込まず常にクリーンな状態が保てます。
上のバケツがサイクロン本体
下がごみを貯めるバケツとなります。
作り方は簡単
サイクロン用バケツのそこに掃除機の先が突っ込める穴を開けます。
用意した大き目の空き缶にも同様に穴を開けます。
空き缶の反対側は缶切りなどで切り落として完全に開放しておきます。
サイクロン用バケツの下の方の側面(完成時でいうと上方)に吸引用ホースを接続するパイプを接続。
空き缶は、接着なり、ネジ止めなり好きなように固定。
隙間はコーキングなどで埋めると安上がりですね。
これで完成です。


後はゴミを貯めるバケツにかぶせて粘着テープで密着させます。
まるむしは開けやすいようにマスキングテープを使っていました。
吸い込み口の高さは?、缶の大きさは?、缶の高さは?
あまり細かいこと考えるのはやめましょう^^;
300円の工作に流体力学の計算はなしです。
簡単に仕組みを解説すると、これは簡易サイクロンです。
何を簡易といっているかというと通常サイクロンと呼ばれているものには、
コーンと呼ばれている? 三角錐の部品がついています。


徐々に細くなっていますね。
上のバケツと下のバケツの間がその位置に該当します。
その部分でゴミの回転を徐々に減速してゴミ貯めに自然落下させるのです。
よって上下はゴミが通過する穴を残して隔壁で分離されているのですが、
これにはそれがありません。
その影響はというとゴミはバケツの1/3程度までしか貯めることができません。
それ以上貯めるとバケツ内でゴミが舞い上がって掃除機に吸い込まれてしまいます。
ある程度ゴミがたまったらゴミ捨てが必要です。
そしてそもそものサイクロンの原理ですが、バケツ側面の吸い込み口から吸い込まれたゴミが、その勢いでバケツ内でくるくる回りますが、質量があるため徐々に下に落下します。
下に行くと力も弱まり急激に減速して下に落下するのです。
そのためにはサイクロン本体に隙間があると吸引力が弱くなるだけでなく、気流が乱れて性能が発揮されない可能性があるので注意ですね。
このサイクロンの問題点は本体が軽いので簡単にこけてしまいます。^^;
中に重石のレンガなどをいれるとか、下のバケツに重石を固定するとかの工夫が必要です。
また本体のバケツに100円ショップのものを使っているので強力な掃除機を繋ぐと簡単にへこんでしまいます。
工夫して負圧を調整する弁をつけると良いですね。
最後に一番気をつけないといけないのが静電気です。
ゴミを吸引し続けるとかなりの静電気が発生します。
完成直後に数十分稼動させて本体に触ろうとした時、手とバケツの間でスパークしました^^;;
バケツ全体が帯電するので粉塵爆発には注意してください。
木やアルミの粉を吸い込ませていたまるむしは、サイクロンにアースをつけていました。
皆さんも十分注意してください。

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