散水ノズルの亀裂を補修してみた。 ABS樹脂の接着にはアクリルサンデーなのだ。

修理・メンテナンス

散水ノズル
散水ノズルの胴体から水が噴出してくる。
冬の凍結で内部に溜まった水が膨張して亀裂が入ったようだ。
散水ノズル
いい加減な性格なので、庭の散水ホースは真冬であろうと放置しっぱなし。
今回に限らず、まれな寒波がやってきた年は何度か同じようなことになっていました。
散水ノズルの材質は、ABS樹脂製
ABS樹脂の接着に最適な接着剤は、やっぱりこれだ。

名前の通りアクリル用の接着剤なのだがABSも接着できる。
普通の万能接着剤でも付ける事は出来るが、気休め程度の接着力なのだ。
これは同じ接着材でも溶着するので実に強力に接着する。
(薬剤で素材を溶かすことによって接着するので素材同士が完全に結合してしまうのだ)
しかし今回は曲面の亀裂なのでちょっと厄介だな。


平面ならばABSの切れ端などを上からあてがって接着すれば簡単なのだろうが、
曲面ではそうもいかない。 同じ形に加工するのも面倒だ。
いっそう亀裂ではなく、穴のほうが簡単だったかもしれない。
今回の亀裂は、水圧がかかって初めて亀裂が広がり水が噴出すので、
水圧がかかっていない時は亀裂にほとんど隙間が無いのだ。
ということは、アクリルサンデーを流し込めないということになる。
上からかけても表面付近だけの接着なのでとても水圧に耐えれるとは思えないのだ。
ってことで考えた方法がこれ。
ABS樹脂粉末作戦だ。

ABSの粉末を亀裂の上に盛って、アクリルサンデーで溶かして固めれば盛り上がった感じで固まるんじゃねぇの?
って作戦ですね。
ABS樹脂の粉末なんてものは無いので、倉庫から先日分解したプリンタボディ(大抵ABS樹脂が使われています)の一部を持ってきて、
これをハンドルーターで削って亀裂に振りかけます。
散水ノズル
ちなみに最初は削った粉を集めて盛り付けていましたが、
面倒くさくなって削りながら上に振り掛けました。
ABS樹脂の雪を降り積もらせるような感じですね。
ある程度、積もったらアクリルサンデーをたらたらっと垂らすと…
おおおおおっ
 面白いように溶けます。v(*^_^*) 粉末なので一瞬でとろけます。
一回では厚く肉盛りができなかったので、これを数回繰り返しました。
そしてそのまま数時間放置です。 手で触れる程度なら数十分で十分です。
散水ノズル
数十分後にアクリルサンデーがかかっていない部分のABS樹脂の粉を吹き飛ばすか、
洗い流すとこんな感じになります。
いい加減にアクリルサンデーを垂らしたので見た目はかなり良くないです。
同じ色の樹脂で補修すれば目立たなかったでしょうね。
せめてマスキングでかたちを整えておけば良かったとちょっと後悔ですが、
結構肉厚に仕上がっていますね。
そして結果はというと、水圧にも打ち勝ち使用に耐える仕上がりとなりました。
おススメの補修方法です。

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