ナショナル 黄金カイロ ほとんどアンティークなこのカイロの点き難い火口を修理してみた

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長年愛用?のカイロの点火後の立ち上がりが悪いので(交換ではなく)修理してみた。
最初に言っておくと今回は修理か破壊か良くわからない…^^;
さてタイトルの物ですが、
ナショナル 黄金カイロ
これですね。
白金カイロが長方形なのに対し、こちらは丸です。

黄金カイロと呼ばれるのは、触媒に金が使われているわけではなく、ボディーが金色のためでしょうね。^^
ちなみに白金カイロはボディーが白金色だからではなく、触媒に白金が使われているからです。
化学反応による発熱です。もちろん黄金カイロの触媒も同じ白金です。
(ベンジンを燃やしている訳じゃないんですよ。反応温度は低いので布袋がポケットの中で燃えたりはしません)
ナショナル 黄金カイロナショナル 黄金カイロ
蓋を開けるとこんな感じ。
火口が中央に配置されています。
元祖白金カイロもあるのですが、使うのはこちらばかりです。
その理由はこれです。
ナショナル 黄金カイロ
通常の火口の位置です。
ナショナル 黄金カイロ
半回転することにより本体からの燃料を遮断し、消火することが出来るのです!
これは丸型の黄金カイロで無ければ出来ないワザです。(燃料入れにくいけどね)
最近の充電式のカイロの便利さを兼ね備えているんですねぇ。
ナショナル 黄金カイロ
火口の裏側です。
ほそーい熱線が付いています。
ナショナル 黄金カイロ
純正の点火装置です。
ナショナル 黄金カイロ
装置と言っても中に乾電池が入っているだけなんですが、
デザインがナショナルの乾電池と言うところが今となってはいい感じですね。
ナショナル 黄金カイロ
このように電極部分に押し付けることにより、先ほどの熱線が熱くなり点火すると言う仕組みです。
ナショナル 黄金カイロ
ちなみに熱線の部分には窓があって発熱の様子が見えるようになっています。
ナショナル 黄金カイロナショナル 黄金カイロ
ただし点火後に触媒の反応が始まっても目で見ても判りません。
そこで先ほどの点火装置のお尻にぶら下がっているこれを窓に差込み引き抜くと…
加熱していると色が変わると言う仕組みです。
数十年経過していますがいまだにちゃんとチェックできるところががすごいですね。^^
ナショナル 黄金カイロナショナル 黄金カイロ
これもちなみにですが、先ほどのようなチェッカーが無い場合は、
このように蓋を触媒に近づけて、数秒後に裏返すと….
触媒の反応が始まっていた場合は、このように湯気が付いて点火したことが判ります。
(化学反応により水が発生しているんですね)
レビューが長くなりましたが、問題の火口の改造です。


一度点火するととりあえず点くのですが、なかなか温度が上がらないという症状です。
一旦温度が上昇すると調子よく温まり続けるのですがすぐに熱くならないのは困ります。
実は近年、このカイロのクローンともいえるようなものがコールマンから販売されています。

この火口がぴったりらしい(超微妙に小さいのでちょっと広げないといけないらしいが..)のですが、
なかなか手に入りません。
(一応交換部品として火口のみが用意されているようなのですが、扱っているところが少ないのです&送料の問題)
ナショナル 黄金カイロ
どうしたものかと火口を観察すると、表面は汚れており多分白金の反応がスムーズに行われないのだろう。
と言う感じです。加熱が進むと順調に反応するなら内部の白金は無事なのでは?
と言う発想で初期の反応をよくするために2つ折に裏返してみることにしました。
ナショナル 黄金カイロ
金具を伸ばします。
ナショナル 黄金カイロ
抜き取ります。
ナショナル 黄金カイロ
痛んでますね。
ナショナル 黄金カイロ
2つ折に裏返しました。
いい感じです。 期待できそう…
ナショナル 黄金カイロ
組み戻します。
毛羽立った感じがちょっといやな予感…
で結果ですが….
点火後急速に発熱!!! 大成功! かと思いきや。
蓋をすると立ち消え?
なぜが立ち上がりはものすごく良くなったのですが、立ち消えし易くなりました。
裏返しワザはタブーなのか?
あと点火装置による点火がなかなか成功しなくなってしまいました。
これは綿と熱線の間隔が広がってしまったためだと思いますが、
デリケートなのでなかなか良い感じに調整できません。
近づけすぎて熱線と接触した綿(ガラス繊維)とが、少し融けてしまいました。
んんんカイロは奥深いなぁ。
その後、微妙に綿の形を整え、ライターで確実に着火(本当は良くない^^;)すれば立ち消えもなくなるようになりました。
改善なのか、改悪なのか良くわからない微妙な結果です。

コメント

  1. oink! より:

    こんばんは。
    私も黄金カイロを愛用してます。やっぱり興味の対象が近いですね。
    ところで結論としては火口はいじらないほうが良いってことですかね?
    ほぐしてたたみ直したらどうなるんだろう?

  2. まるむし より:

    んんん記事のとおりどっちがいいのか微妙な結果です。
    上手にやれば成功したかもしれませんが…
    2つに割って感じたのは、表面側と内側(内部)の綿の質感が違うような気がするということです。
    もしかすると白金の蒸着率が違う2種類のシートを重ねているのかもしれませんね。
    それとほぐすと言う方法ですが、
    もこもこの綿の塊みたいになって収拾がつかなくなると思いますよ。
    それに綿はガラス繊維のはずですし、劣化も進んでいるでしょうから、ほぐす段階でボロボロと崩れて最終的に半分ぐらいの量になってしまうような気がします。
    まぁ推測ですのでまるむし同様、ダメもとでチャレンジしてみてください。^^;
    失敗したら素直にコールマン火口か、異種白金カイロの火口移植と言うのも面白いですね。

  3. 寅次郎 より:

    黄金懐炉を現在も使用しています。
    URLは黄金懐炉の写真です。

  4. より:

    オフィス・ニシキという方のブログにマジックリンで洗うと良いとあり、当方も行うと火口が復活しました。分解せずにこの方法で洗う事をお薦めします。

  5. まるむし より:

    へーっそうなんですね。
    まるむしはご覧の通りやっちゃいましたが、^^;
    まだの方は是非試してレポートください。
    まるむしも、どこかにその昔祖父母が使用していた白金カイロが眠っているはずなので、発掘できたら試してみます。
    貴重な情報ありがとうございました。

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